2021年11月04日
冬の訪れ
カンムリカイツブリ、マガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、
ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ホオジロガモ、
何となく水鳥の名前だとは分かると思います。
琵琶湖にやってきて冬を越して春一番に乗って、
北へ帰る水鳥の名前です。
日ごとにその数が増えています、コロナと言っても水鳥に
理解できるわけもなく、あちこちで集団でエサをついばんでいます。
車から見ることはあっても、湖岸に腰を下ろして
ぼんやり眺める時間がありません。
望遠鏡まで買って何も考えずにのぞき込んでいた時期もあったのに・・・・・。
何度か木之本の野鳥センターまで出かけたこともありました。
「もうすぐ山手の方に大鷲が姿を見せます」学芸員の声に促されて
望遠鏡を見ながら今か今かと待っていた時間。
「コハクチョウがビオトープから帰ってきます」そんな言葉も
何度か聞きました。
野鳥センターの前の歩道には大きなカメラを据え付けて、
シャッターチャンスをうかがう人も大勢いました。
太陽が西に傾き琵琶湖に太陽が映り、オレンジ色の中に
水鳥がのんびり浮いている。
自然が私の日常を止めてしまう瞬間です。
ただ、望遠鏡をのぞき込むのは遠くに水鳥がいる時で、
近くで何となく原型が分るときは肉眼です。
水鳥ウォッチングと言うよりも水鳥ルッキングそんな感じで
見ていますので、ホシハジロがどれでキンクロハジロがどれ・・・
そんなことは気にしていません、すべてカモです。
水鳥の数が増えるということは冬の訪れが近いということです。
湖北の三島池に飛来する水鳥は、冬になると
雪をかぶってプカプカ浮いていますが、南湖だとそうした
光景を目にすることはまずありません。
草津の湖周道路沿いの公園には、カモが集団で上陸して
エサを探すこともありますし、それを狙う野良猫も結構います。
自然の営みは時として残酷な風景を作りますが、
それも生きんがための必要な風景です。
野良猫にとって冬場のエサ探しは大変だと思います、
他の季節ならバーベキューをする人も多いので、
おこぼれをもらって命を繋げますが、これからは寒い中、
空腹を抱えて過ごすしかありません。
水鳥はそんな中で貴重な食糧です、
水鳥も水からでなければ命を失う危険はありません。
まさに雉も鳴かずば撃たれまい・・・です。
ペットとして可愛がられて庇護されていれば、
こうしたことはしなくて済みますが、誰からも相手にされず、
邪険にされると・・・・。
人間がこの立場ならどうなるのでしょう。
Posted by いとう茂 at 12:07│Comments(0)