2022年01月10日

それぞれの目盛り②

前回の続きです、返事がなくても・・・相談者の目盛りもそれぞれ違います。
心療内科に行かない親が多い中、意を決して医者の門を叩いた親もいます。
一人の親は「自分の子どもに障害があることを知らずに、
ここまできて医者の診察で障害があると分かり、
ごめんやで何も知らんからひどいこと言うてしもうて、
と子どもに泣きながら謝った」と言います。
これは子どもを連れて診断を受けた親の話で、
子どもが頑として受け入れなくても親だけ相談に行き
「あっ、これは障害のせいやな」と、子どもの行動を受け入れて
「少しでも居心地のいい場所にしてやろうと思っています」
と骨を折る親もいます。
心療内科や精神科に相談に行っても医師からは
「本人が来ないのでは正確な診断ができない」
と言われることがほとんどです。
そう言われて「そうですか、もう一度本人に一緒に来るように言ってみます」
と引き下がる目盛りの親もいれば、医師の言葉など馬耳東風で
「そこをなんとか、こんなことがあるんです、こんな行動もあるんです、
先生、教えて下さいお願いします」と食い下がり親の熱心さが勝って
医者に話を続けさせた目盛りの親もいます。

えこーのモットーは決して諦めないですが、それよりももっと粘り強く
自分の子どものことだから諦めるもんかと決心している親がいることを
えこーのスタッフも知ることが多々あります。
それがスタッフの励みになることは間違いありません。
物差しは長ければいいというものではありません、
適度な長さで細かいものまで測れる目盛り、目に見えないだけに
自分の物差しの長さや目盛りは確認できないかもしれませんが、
他人と比較することで見えてくるものがあるように思います。

あのぅ・・・・、私の悪い癖なのかもしれませんが、
目盛りが細かすぎて何事もくよくよ悲観的に考えてしまうんです・・・
どうしたらいいんですか、えこーさん教えて下さい。
まさか宵寝してすっきりして朝を迎えるようにしてください・・・
とは言えないよなぁ。

Posted by いとう茂 at 13:21│Comments(0)
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