2022年04月15日

カウントダウン あと3回

先日は対象者との面談でした、後期高齢の対象者です。
私が退任した後も保護観察期間が少し残ります、その点が気がかりでしたが
他の保護司が担当するのではなく、
観察所の方で対応するという返事をもらって一安心です。
面談も今月1回と5月に2回、それで手が放れます、
最後の面談の日は私の保護司の任期が切れる日で、
これも何かの巡りあわせだと感じています。

医療、福祉、生活面と支援機関とつながっている対象者ですので、
病気になっても介護が必要になっても、すぐに適切な対応が可能です。
年金もありますので金銭面の心配がないのが幸いですし、
独居生活でコロナの給付金、大津市からの給付金も入っています。
申請の手続きもつながっている支援機関が代行してくれました。
ここまで恵まれた保護観察対象者はそうそういないと思いますが、
2025年に団塊の世代が後期高齢者になるまであとわずかです。
今後は後期高齢者の保護観察対象者の増加も予想されます。
保護司の個人的な努力で支援機関につなげるのも方法ですが、
観察所、法務省を挙げてすべての保護観察対象者をどこかの支援機関に
つなげるようになれば、就労についても適性を考えて仕事探しができますし、
大人の発達障害があれば心療内科や精神科で診断を受けて、
年金受給の道も開けます。
一度もハローワークに行ったことがない保護司が、
対象者にハローワークで仕事探しを・・・
と言っても説得力に欠ける部分の方が多いと思います。

こんな話を面談の後、新任の統括官としましたが観察所の職員の異動は
ほぼ2年のスパンですので、慣れるまでに動き出さないとすぐに2年が過ぎてしまいます。
NHKで保護司のドラマを放映しているのを見ました。
あそこまで深く対象者に寄り添える保護司はいないと思いますし、
いたとしても身元引受を断わった家族の住所を観察所が教えるか・・・。
とは言え、興味深く見ていました、こうした更生保護の現実に近いドラマや映画が
もっと世に出回れば、犯罪者という過去と決別して新しい人生を
やり直せる人もたくさん出てくるように思うのですが・・・
世の中はそんなに甘くないのでしょうか。

Posted by いとう茂 at 15:27│Comments(0)
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