2022年10月25日

午前と午後のイベントが無事に終わりました②

午後のイベントの部です。
23日は隣の生涯学習センターの大ホールでもイベントがあり、
駐車スペースがほとんどありませんでした。
家族会のメンバーはほとんどが地元以外ですので車でやってきます。
案の定、家族会の車を止めるスペースがなく、
釣りの開始が20分以上遅れてしまいました。
船着き場までは歩いて5分くらいですので、ぞろぞろ歩いて行きます。
当事者3名と5家族の参加で目標は100尾以上です。
各自に竿を渡していきますが、かたまって竿を伸ばすためにその時点でお祭りです、
「もっと広がって、隣の人と竿が当たらないように」。
今回初めての参加者もありましたが、自分たちでエサのミミズをつけて釣り始めました。
「釣れた」「こっちも釣れた」とあちこちから歓声が上がり、出だしは順調です。
自分たちでエサ付けと魚を外すルールは作りましたが、できない参加者もいます。
家族への対応は少し冷たい目にしていましたが、当事者への対応は違います。
人と話すことが苦手な当事者が、「釣れた」「針が切れた」とほぼ単語だけですが、
自分から話しかけてきますので、こちらもきちんと対応です。
魚を外すのも少し時間をかけながら、「糸のここを持ってな、
針をキュッと曲げて外すねん、分かったかぁ」「はい」ここで終わりません、
「次釣れたら持って来てや、見てたげるから外してな」「はい」。
ここは2度の「はい」だけですが、次に来るときには言葉数が増えるように質問を考えます。
「一人で釣りに行ったら全部自分がせんとあかんやろ」「そうですね、
針を外すのも経験ですか」「そうやで、何匹も釣って覚えるねん」
「経験値と言うやつですね、それが少ないから釣るだけです」
「釣りも慣れやからなぁ、エサも針外しも出来て一人前や、
焦らんでもいいからゆっくりやろう」。
かなり言葉の数が増えました、こうして家族以外の人間と会話の練習をして、
社会性を少しずつ身につけていけたらと考えています。
最後までエサをつけるのも魚を外すのも人任せの当事者もいましたが、
会話はしっかりしてくれました。
家族以外に信用できる大人が世の中に入ることを分かってくれれば大きな収穫です。
そして時間が来て納竿です。
ここからがいつものお楽しみです、当事者たちが釣った魚を並べて数えていきます。
周りでは家族が笑顔で見ています、並べて数え終わった当事者も笑顔です。
結果は100尾ジャスト、最低限の目標達成で参加者一同が拍手。
スマホで家族が魚の撮影、家に帰っての話題提供ができました。
次回は来年の5月です、魚もエサも触れない当事者にはゆる~い宿題、
来年は触れるようになろうなぁ。

Posted by いとう茂 at 14:54│Comments(0)
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