2022年12月06日

おい寝るなぁ・・・来るだけマシだよ

ある相談家族の話です。
1回目の面談は親子3人で面談をしました。
内容は書けませんが当事者ははっきりわかる生きづらさを持っています。
面談後のスタッフ会議で次回以降は親子別々の日に面談をすることにして、
相談者と日程調整をしました。
当事者の前では話せないことが多くありそうでしたし、
親のいないところで当事者の本音を聞きたいと感じましたので、
こうした対応をとりました。
仕事の都合で親の面談が先になりました。
お母さんが話を進めてお父さんが時々話をする夫婦で、
子どものことが少し見えてきました。
こちらが話している最中にお父さんの居眠りが始まります。
目を覚ますと・・・いきなり話題が違う話が始まります。
これが3回くらいありました、その度に横でお母さんが苦笑い、
えこーも苦笑いですが、お父さんは気に留めることなく話していました。
家でもこんな調子の夫婦なんだろうと想像していました。
お母さんの方はこちらの話を途中で遮り話をすることが多く、
えこーの相談者の中でも毛色の違う相談家族ですが、
お母さんはえこーの家族会の居心地がよいらしく、
12月も必ず参加したいと言っていました。
スタッフが夫婦で参加している所も3組あります・・・
たちまちお母さんの顔が曇ります、
夫婦でなければいけないということはないのですよ、
一人で参加の人の方が多いですから・・・助け舟です。
親父と参加したくない・・・顔に書いてありました。
母子は共依存の関係だと感じています、
出るまで電話が鳴り続けることが煩わしいと言いながら、
どこか放っておけない様子で言葉の端々にもそれが出てきます。
こうした共依存の関係の母子は珍しくなく、
父親が子どもにとって大きな壁になってしまいますので、
父親の言葉の影響で大きくブレてしまいがちです。
夫婦で面談ですと、父親にもそうしたところを改善してほしいと
お願いがしやすい利点があります。
母親だけですと、母親から父親にそのことを伝えなくてはいけませんが、
伝わらない、伝えていないことがよくあります。
居眠りから目覚めた父親が「そしたらこのあたりで終わっときましょか」・・・
おいおい、お前が仕切るな・・・。
夫婦が帰った後でスタッフが・・・面談で寝るって失礼な・・・
来るだけ良しとしとこう・・・それもそうやね。
相談内容はそれぞれ違いますし相談者もそれぞれ違います。
分け隔てない対応を心がけています。

Posted by いとう茂 at 15:01│Comments(0)
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