2023年02月08日

出前えこーが終わりました

1月に日程がとれずに12月から少し間隔があきましたが、出前えこーが終わりました。
今回は12月の訪問時に部屋をコンコンとノックしますと、
手紙で知らせてあったのでスタッフが家族と部屋の前に行って、
ノックと声掛けをしました。
当事者と出会えるとは考えていませんし、もし当事者が「何しに来た」と
出てきた時の対応も事前に打ち合わせをしていました。
予想通り当事者からは返答はなく、
内側からドアが開かないように両足を踏ん張って
押さえているのが分かったということでした。
手紙に続くアプローチの第2弾です。
次回の訪問も予定が詰まっていて4月になりますが、
これでノックと声掛けが定番になります。
いくつもある外堀の一つを埋められた、そんな感覚です。
あといくつ外堀があるのかは想像できませんが、
この家族の強みは夫婦が同じ方向を向いているということです。
ひきこもりや不登校の子どもを抱える家庭で、
夫婦が同じ方向を向くということは意外と少ないように感じます。
よくあるパターンは腫れ物に触るように接する母親と、
学校に行け、仕事に行けと常識論を振りかざす父親です。
この家族も以前はそうだったのですが、
父親が今のやり方ではうまくいかないと気づいて、大きく変わってきました。
えこーの助言も、自然に入るようになりえこーとの温度差もなくなりました。
当事者と家族の間には会話がありません、ドア越しの声掛けとメモだけです。
えこーが行くときにはメモで知らせてもらっていますが、当事者はいつも家にいます。
つながっている支援機関に、一度訪問してくれるようにお願いしていましたので、
担当者が訪問してくれました。
もちろん当事者とは会えませんでしたが、ひきこもりの家族の多くは、
誰も訪ねてこなくて孤立していることが多いので、
他人が家に出入りすることも重要なことだと考えています。
この時も事前に訪問日を知らせておいて、メモで対応してもらいましたが、
当事者は家にいたそうです。
朝方に徒歩で外出して夜中に帰るのが、当事者の行動パターンですので、
訪問日に合わせて留守にすることも可能ですが、
そうしないのは嫌われていないということだと思いますが、
何かしらの信号を発したいと当事者が考えているからだとも考えられます。
うまく言葉にできずに悶々としているのかも知れません。
それが溜まって、自分の中でどうしようも出来なくなって、
噴き出してくるのをえこーは待っています。
次の段階まで時間を要しますが、待つことも相談窓口の仕事の一つだと考えています。

Posted by いとう茂 at 22:08│Comments(0)
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