2023年05月18日
ようやく動き出すようです
5月10日の京都新聞の朝刊の「ひきこもり支援初の手引」の文字が目に入りました。
結構大きな見出しで、それを見た時に「やったぁー」と
「やっとかよ」の気持ちが湧いてきました。
策定は24年度中の予定で、まず検討会が立ちあげられるようです。
自治体の相談窓口での活用を想定しているということで、
当事者や家族、自治体から状況の聞き取りを行って手引を作成するということです。
話ができる当事者の中には、精神疾患がある人もいます。
そうした人の話は時系列がバラバラで、話がつながりませんし、
多くの当事者は出会うことが難しいのが現実で、話以前のところで壁があります。
新聞では「治療」から本人や家族に寄り添う「伴走型」への転換が狙い、
と書かれていました。
2010年に厚労省の研究班が作成した、ガイドラインでは、
ひきこもりを精神疾患の医療モデルによって解決することに主眼が置かれ、
早期受診することが重要だとされていました。
しかし、ひきこもりの当事者が成人している場合は、
本人が自らの意思で受診をしなくてはいけません。
未成年なら保護者の権限で受診することが可能ですが、
成人していると家庭内暴力などの問題が起きて、
警察から強制的に入院させて受診に至るケースなど、
ごく限られた受診の方法しかありません。
この壁を乗り越えて診断結果が出て、
ようやく行政サービスが受けられるようになります。
例えば親が自分が亡くなった後にグループホームに入所させようと考えても、
作業所に通所していないと入れません。
作業所に通所するには診断を受けて手帳取得などの条件があり、
どこの医療機関ともつながっていない当事者は受け入れてもらえません。
また「伴走型」ですが、精神疾患のあるひきこもりの場合、
ここまですれば大丈夫、というゴールはありません。
そこには延々と続く支援が必要になります。
この先、人口減少で税収の落ち込みも見えている中で、
行政が延々と支援する職員の人件費をつぎ込むことができるのか、
が課題になってくるように思います。
策定される手引には、先駆性や斬新さは必要ないと考えます、
少しでも当事者と家族の苦しさが軽減されるものを望みます。
結構大きな見出しで、それを見た時に「やったぁー」と
「やっとかよ」の気持ちが湧いてきました。
策定は24年度中の予定で、まず検討会が立ちあげられるようです。
自治体の相談窓口での活用を想定しているということで、
当事者や家族、自治体から状況の聞き取りを行って手引を作成するということです。
話ができる当事者の中には、精神疾患がある人もいます。
そうした人の話は時系列がバラバラで、話がつながりませんし、
多くの当事者は出会うことが難しいのが現実で、話以前のところで壁があります。
新聞では「治療」から本人や家族に寄り添う「伴走型」への転換が狙い、
と書かれていました。
2010年に厚労省の研究班が作成した、ガイドラインでは、
ひきこもりを精神疾患の医療モデルによって解決することに主眼が置かれ、
早期受診することが重要だとされていました。
しかし、ひきこもりの当事者が成人している場合は、
本人が自らの意思で受診をしなくてはいけません。
未成年なら保護者の権限で受診することが可能ですが、
成人していると家庭内暴力などの問題が起きて、
警察から強制的に入院させて受診に至るケースなど、
ごく限られた受診の方法しかありません。
この壁を乗り越えて診断結果が出て、
ようやく行政サービスが受けられるようになります。
例えば親が自分が亡くなった後にグループホームに入所させようと考えても、
作業所に通所していないと入れません。
作業所に通所するには診断を受けて手帳取得などの条件があり、
どこの医療機関ともつながっていない当事者は受け入れてもらえません。
また「伴走型」ですが、精神疾患のあるひきこもりの場合、
ここまですれば大丈夫、というゴールはありません。
そこには延々と続く支援が必要になります。
この先、人口減少で税収の落ち込みも見えている中で、
行政が延々と支援する職員の人件費をつぎ込むことができるのか、
が課題になってくるように思います。
策定される手引には、先駆性や斬新さは必要ないと考えます、
少しでも当事者と家族の苦しさが軽減されるものを望みます。
Posted by いとう茂 at 12:53│Comments(0)