2023年08月16日

蜘蛛を見ていて

普段使わなうシンクの中に、2週間ほど前から蜘蛛がいます。
おそらく上から落ちたのだと思いますが、
ステンレスがつるつるして登れずにシンクの中を右へ左への毎日です。
ゴキブリなら熱湯をかけて殺してしまうのですが、
どうもその気になれず毎日眺めています。
時々、コップを洗いますので水分は補給できていると思いますが、
食料になるものはないはずです。
この前は逃がしてやろうと、蜘蛛の糸ならぬタオルをシンクの底まで下ろして、
登れるようにしておいたのですが翌朝もシンクの中にいました。
毎日同じところを動き回って、蜘蛛は何を考えているのだろう、
これが人間ならどうなっていただろう。
200m四方の金属の中に落ちて、何とか飲み水はあるものの上がる方法がない、
助けを求めても誰も来ない。
そこで2週間、そろそろ上ることを諦めて死を覚悟するのだろうか。
シンクの中に落ちた不運を嘆くだけではなく、何かを考えるように思います。
それが希望につながるか、絶望につながるかは分かりません。
そんな時に、上から1本のロープが下りてきたとしたら、力を振り絞って上ると思います。
そこがたとえウクライナの激戦地であっても・・・・。
先が見えないから生きていける部分が人間にはあるのかも知れません。
仕事でもそうですが、今の職場が最悪だと転職しても、
そこが今よりさらに悪い環境かも知れません。
きっといいだろう、必ずいい環境だ、期待や希望は妄想かもしれない。
それでも期待や希望がないと生きていけない、
生きていく力は期待や希望から生まれてくるのか、蜘蛛を見ていての感想です。

Posted by いとう茂 at 15:05│Comments(0)
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