2023年09月12日
持ち時間と寿命
またまた、元警備員さんが話にきてくれました。
今日は時間があったのか、いつもよりも話が多く昔話もしてくれました。
元警備員さんは定年後に警備の仕事に就いていますが、
最初に配属された施設には先輩の警備員がいて、
その人から多くのことを学んだということでした。
当時、先輩の警備員は30年のキャリアがあるということで、
若いころは座って警備をしているときは、退屈で仕方がなかったが、
座っているだけでお金になる。
仕事は自分の持ち時間を売っていると感じていたといいます。
今も現役で仕事をしているそうで、キャリアは40年を超えています。
現在は70歳を超えているそうで、
時々元警備員さんを訪ねていくということでした。
70歳を超えても3キロほどある巡回コースを1日2回歩いて
回っているそうで、年齢を感じさせない人です。
もういい年だからやめさせてくれと言っているのですが、
派遣先の会社が首を縦に振らないということで重宝されています。
先週も元警備員さんがその人を訪ねたそうですが、
その時に聞いた話を披露してくれました。
若いころ、仕事は自分の持ち時間を売っていると考えていたが、
70歳を超えてから考えが変わったといいます。
今は、仕事は自分の寿命を売っているそうです。
自分の寿命がこんなに安いのかと感じることもあるそうですが、
この道しか生きていく手段がないし、
この道でここまで生きてきたと言う自負もあるそうで、
若い警備員がいっぱいいるのに70歳を超えても、
やめさせてくれない派遣先の会社の対応がその証しだという話でした。
「誰かの役に立っている」、そのことにつながる話だと思います。
70歳を超えて時給1000円ちょっと、
寿命の切り売りと感じていても続けられるのは、
自己肯定感が大きな支えになっているようです。
元警備員さんの話はまだ続きました、機会があればにアップします。
Posted by いとう茂 at 19:44│Comments(0)