2024年02月13日

あればあったで

相続財産のことでうまくいっていない親子があります。
法定相続人は親子二人になりますが、預金通帳も印鑑もどこにあるか分からず、どれだけ財産があるか分からない状態です。
親の方は子どもに金融機関や郵便局に口座があるか確認に行くように指示し、子どもは近くの銀行に確認に行っているようです。
親は自分がすべて相続した方がいいと考えているようですが、子どもは権利があるので自分も相続したいと考えている。
親子の思いが違うので、子どもが相続とは無関係な福祉施設にも相談に行くために、親子のことは多くの人が知っています。
「親が亡くなれば残った財産は全部相続できるのと違いますか」
これは事情を把握していない福祉施設の話で、子どもも「そうですね」と返事はするそうですが納得していない。
えこーにもこのことで相談がありましたが、こちらも「親子でよく話をしてください」としか答えられません。
福祉施設の次は無料の弁護士の相談ですが、法律で決められた相続権の話で終わるようで、子どもは個々でも納得できずにさらにあちこち話を聞きに行く・・・。
えこーはどちらの肩も持てませんし、他の機関でも同様のようで、結論は出してもらえません。
山頭火ではありませんが「なければないでない悩み あればあったである悩み」、ない人間から見ればうらやましい悩みですが、当事者は毎日悩んでいるのでしょう。
「児孫に美田を残さず」西郷隆盛の言葉を思い出しました。
もともと親子の会話が少ないので、相続を機に親子の会話が増えていい親子関係ができたらと願っています。

Posted by いとう茂 at 14:55│Comments(0)
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