2024年04月07日

あるひきこもり経験者

今から2年ほど前に、えこーの広報紙ハートレターを配っていて「私も昔はひきこもっていました」という人に出会いました。
それからはその人を見かけると、必ず広報紙を渡すようにしています。
名前も住所も知らない人ですが時々見かけます。
その人と4・5日前の夕方にばったり出会いました。
向こうから「お元気ですか」と声をかけられて、立ち話をしていました。
えこーを始めたいきさつの質問があり、それから自分の経験を話してくれました。
今は週5で仕事をしているが、1年ほどひきこもっていた話もしてくれました。
昔に仕事に行っている時に、分からないことがあるとパニックを起こしてしまい、自信が持てずにひきこもりになったこと、信仰という心の支えができてひきこもりから抜け出せたこと。
今は、逆に生きづらさを抱えた人の話を聞く立場になったこと。
分からないことは周りに聞けばいいんだと気づいたのと、周りも完ぺきな人ばかりではないことが分かってきたことなどの話をしてくれました。
今でも一度に3つのことを言われると、パニックになりそうだがメモをして、忘れたらそのメモを見て仕事をしているということでした。
父親は頑固で変わることはないが、母親は父親よりの柔軟で変わってくれた、教育ママで厳しかったのが当時の自分を受け入れてくれたのが嬉しかったとも話していました。
こちらは「凄いですね」「偉いですね」の繰り返しでした。
自分がひきこもっていたということを口にするだけでも大変なことで、それを経緯まで話せるというのは、すっかり元気になった、2度とひきこもらないという自信だと思って聞いていました。
えこーの来ている相談者たちの子どもが、この先、週5で仕事に行けるか、そう考えた時に統合失調症や発達障害がある子どもばかりで、この人のような社会参加は非常に難しいだろうと思います。
ともあれ、立派に社会参加をしている、この人には脱帽と敬意しかありません。

Posted by いとう茂 at 12:48│Comments(0)
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