2024年09月01日

ボールペンのインク

愛用のボールペンのインクがなくなりました。
愛用と言ってもどこにでも売っているuniのジェットストリームの0,7ミリです。
使い切った満足感はあるのですが、「何を書いてきたんやろ」「心に響くことを書いたかな」そんなことも考えています。
手紙は万年筆でと決めていますので、ボールペンは日常使いでインクがなくなりました。
文字を書くから文字を打つという行為に代わり、スマホやタブレットなら文字を押すになります。
やたらと単語を縮めて表現することが流行っていますが、「手紙を認めると」いう奥ゆかしい日本語もありますので、時代遅れかも知れませんが、文字を打つばかりではなく書く方も大切にしたいと考えています。
昔に友人から「茂ちゃんの字って好きやわ」と言われたことがあります。
きれいな文字は書けません、どちらかと言えば楷書の文字で行書や草書は書けません。
筆順も我流、文字の形も我流です。
きれいな字を書く人間が善人ばかりではないように、我流の字を書く人間も悪人ばかりとは限らないと思います
我流がいつ身についたのか考えてみると、これまでで一番文字を多く書いたのは高校時代の一夜漬けです。
教科書の丸暗記ですから、単語、数字、カタカナはすべて「 」にして書き写して、それを埋めていきました。
毎晩ボールペンが1本なくなり、手のひらの横はインクで黒くなり、朝になると親指が硬直してボールペンを離せませんでした。
その時は殴り書き、走り書きでしたので我流は生まれていません。
同じころから3年ほど文通をしました、1週間に1通ペースで、150通近くの手紙をやり取りしていました。
この時の経験が我流を生んだと感じています、最近では文通をしている人もほとんどないでしょうから、書く楽しみ、待つ楽しみを感じる人もいなくなったのでしょう。
ラインやメールで送って、相手もすぐに返信・・・風情がありません。
今度の新しいボールペンはどんな文字を書くのか、できれば万年筆に持ち替えて手紙を認めてみたい。

Posted by いとう茂 at 14:16│Comments(0)
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