2024年11月12日

続・続日曜日の読書

城山三郎に続いて伊藤肇の「左遷の哲学」を読み終わりました。
二人は同年代で生前には交流があったようで、同じ一匹狼の作家でありながら友人だったようです。
この二人よりも少し先輩に小島直記がいます、小島も二人と交流があり、城山三郎の本を通じて伊藤肇と小島直記の本に出合うことができました。
伊藤肇は50代半ばで亡くなっており、著書は二人よりも少ないのですが、歴史上の人物や政財界の人物について豊富な知識を有し、エピソードを交えた文章が個人的には好きです。
安岡正篤との交流も深く一番弟子と言われています。
また、選挙違反の罪に問われながら時効まで3年間、日本中を逃亡していたことも有名です。
左遷の哲学の中に「逆境を支える一言」という項があります。
その中から紹介したいと思います。
・旅に出たら一流旅館に泊まれ。その町の一番いい点が分かる。そして、ときには木賃宿に泊まるもよい。その町の一番悪いところが知れる。それと同じように友を選ぶなら、いい人を選べ。さらに一番悪いのも一人加えておけ。教えられる。  永井 隆

・財貨を失ったのは・・・いくらか失ったことだ!気をとり直して新たなものを得なければならない。
名誉を失ったのは・・・多く失ったことだ!名誉を獲得しなければならない。そうすれば人は考え直すだろう。
勇気を失ったのは・・・すべてを失ったことだ!生まれてこなかったほうがよかっただろう。   ゲーテ

Posted by いとう茂 at 14:47│Comments(0)
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