2011年10月11日

二日前のことですが

大津祭に行ってきました。
町屋の二階で、ビールをご馳走になりながら、
山鉾の巡行を見せていただきました。
前を通る鉾から、ちまきや日本手ぬぐいが
投げ込まれます。
からくりも間近で見ることができました。
長じゅばん姿で山鉾から身を乗り出しての笛や太鼓のお囃子を聞きながら、
ふっと思うことがありました。
小学生から60過ぎの人まで、みんな活き活きした顔で
山鉾に乗っています。

長老の人は、山鉾の前後を歩いたり、
自分の町内で巡行を待っているようです。

祭の当日まで、囃子の練習に励んだ小学生にとって、
晴れの舞台です。
着流しで歩く子供と一緒に、親たちが誇らしげに闊歩していました。

もっと小さい子供は羨ましそうに、お兄ちゃんたちを見つめています。
何年か後の自分の姿をオーバーラップさせているのでしょうか。

こうして良き伝統が受け継がれてきたんだと思うと、
先人の祭にかける思いが伝わってくるようでした。

一年のうちもしかすると、たった一日だけ自分が主役になれる日
かも知れません。

人間は、その一日の手応えだけで生きがいを持って生きられる、
そんな部分ってあるよなぁ。
子供たちを見て、そんなことを思った大津祭でした。

ささやかな生きがいの積み重ねが、その人の人生を
実り多いものにしていく。

次の時代を担う人に、小さな生きがいを感じられる
仕掛けやステージを作るのも、今を生きる大人の責任
なんだと教えられました。

それが、やがて郷土愛、誇りにつながるんだと、、、

これも、一歩一歩です。

Posted by いとう茂 at 22:50│Comments(0)
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