2012年11月24日

よそ者

よそ者と聞いてどんなことを連想されるでしょう?
まち起こしでよく使われるのが、よそ者、若者、馬鹿者。

既存の組織や慣習にとらわれずに物事を発想したり、
行動できる立場の人が必要だと、そして何かを変えてくれる、
実際、変わった地域がたくさんあります。

後は、よそ者イコール新住民という言葉で表現します。
対する言葉は旧住民。

私の住むまちは、江戸時代の最初に作られたまちです。
関ヶ原が終わって、家康が最初に作った城が膳所城です。
それも、天下に号令をかけて・・・・。
天下普請の第1号が膳所城です。
ストーリーは皮肉です。

戊辰戦争で薩長連合が勝ち、明治に入ると廃城布告が出、
先を競って城を壊しました。

日本3代水城と言われた膳所城だったのに・・・・。

江戸時代に作られたまちは、外敵の侵入を防ぐために
道は入り組んで、袋小路も多く現在でも外から、
地理のわからない人が入ってくると、結構迷われているのを
見かけます。
そうした地形に由来するのか定かではありませんが、
昔ながらの閉鎖的なまち、そういった感があります。

学区の人口はほぼ横ばいで推移していますが、
その割合は微妙に変化し、旧住民と新住民の
目に見えない軋轢もあります。

何を持って旧住民というのかは明確ではありません。
こんな小さなまちでもよそ者は生きにくいかもしれません。
そうした新旧の間にある壁や垣根をなくしたいと、
若いころから色々と試みてきましたが・・・・。

詰まる所は、一度つかんだものは離さないし全部支配したい、
そういった既存勢力と、一度は既存の輪に入ろうと
試みて、うまく懐に入った人と、自己主張して支配下に
入らなかった、そういうと聞こえはいいのですが、
既存体制に嫌われたという方が適切かもしれませんが・・・・。

抜け落ちていった人たち。
その人たちは無関心になっていくのですが・・・・。
そうしたグループになっているような気がします。

既存勢力は高齢化が進み過渡期に入ったと言えます。
ここで、どんな新興勢力が出てくるのか。
ある意味、よそ者に期待をしています。

こういう構図は膳所だけではなく全国各地にあること
だと思いますが、気が付いたら少しずつ変わっていた、
そうしたことでまちが変貌していく気がします。

余り露骨な行為は、結果として露骨な反動が
あることを無意識のうちに知っているのでしょうか。

後、よそ者は選挙の時にも使われます。
地元出身とか地元ではないよそから来た人とか。
面白いことに、そうしたよそから来た人をなかなか
受け入れないのは旧住民で、どちらか言えば
保守系の人が多いのです。

今回の衆議院選挙、地元の人もよそから来た人も、
色眼鏡で見ずに、信頼できる、そう思える人に
投票したいと思っています。

個人的には旧住民に入る人間ですが、ここでも、
よそ者に期待したいと思います。

Posted by いとう茂 at 15:36│Comments(0)
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