2014年01月09日
南部と北部
今日は久しぶりに晴れて比叡、比良の稜線が
はっきり見えました。
比良山の頂付近は雲がかかり見えませんでしたが、
雪に覆われていました。
北の方に目をやると湖北の山がまっ白で・・・。
滋賀県の北部と南部は和邇川と愛知川を結ぶ線で
別れているそうですが、木之本や高島に住む
人にとっては滋賀県は雪国という印象を持つ人も
多いのではないかと思いながら車を走らせていました。
大津市の中央学区から南に住む人間にとっては
滋賀県が雪国だと思う人はほとんどいない気がします。
所変われば品変わるではありませんが、同じ空や山を
見ながら暮らしていても受ける印象が全く違う、
気候だけでなく世の中には立場が変われば思いが
違うことはよくあります。
新年度予算の編成の時期ですが、例年になく
執行部の査定が厳しいという声を聞きます。
予算を積み上げる側と切る側と言えばいいのか
どちらにも貴重な税金という思いは根底にあると
思いますが、各部署では市民生活の向上に
必要があるから積み上げるのでしょうし、執行部に
すれば効果が見えないから切るということでしょう。
来月議会に提案される予算案は、そうした精査が
終わった後のもので、切られた予算から滴る原課の
思いや傷跡はよほど注意してみないとほとんど
見えません。
数字の適不適だけを追っていると、車窓の景色のように
どんどん流れていきます。
そんな時は一度、電車から降りて高い所に登り、
全体の景色を眺めて、景色を構成する川や家並み、
森や丘のバランスを確認しなければいけません。
幅20メートルの川が蛇行しながら流れています、
周囲3キロの森に500本の木が植えられています。
そんな説明で、ああそうかと納得するのではなく、
川幅はこれでいいけれど深さはどうなっているのか、
不意のゲリラ豪雨に耐えられるのか、ホタルや小魚が
住みやすい環境か、清掃は行われているのか。
500本の木の種類は、木々の間が混み過ぎて
風通しが悪くなっていないか、害虫は発生していないか、
リスや小鳥の餌はあるのか・・・・・。
こうしたことは車窓からはあっという間に通り過ぎて
考える時間がありません。
川の深さが足りない時はこれでいいのか訊ねます。
原課にすれば予算では改修の費用を見込んでいたのに
査定で削られているかもしれません。
原課の職員はそんなことは言いませんので、議会で予算を
補正することも必要です。
米軍に思いやり予算、そんな新聞見出しを見たことがありますが、
悪い意味ではなく良い意味で市民のための思いやり予算、
危機意識のレベルの共有、そうしたことを念頭に
立場が違うもの同士が歩み寄れたらと思います。
大津では使い捨てカイロが30日分あればいいかもしれませんが、
今津では60日分必要かもしれません。
見えないものを見る努力、聞こえないものを聞く努力は
今とは違う立場で物事を考えようとする柔軟さが
不可欠のような気がします。
寒いのは分かっていますが、大津は雪国ではないのですから・・・・。
はっきり見えました。
比良山の頂付近は雲がかかり見えませんでしたが、
雪に覆われていました。
北の方に目をやると湖北の山がまっ白で・・・。
滋賀県の北部と南部は和邇川と愛知川を結ぶ線で
別れているそうですが、木之本や高島に住む
人にとっては滋賀県は雪国という印象を持つ人も
多いのではないかと思いながら車を走らせていました。
大津市の中央学区から南に住む人間にとっては
滋賀県が雪国だと思う人はほとんどいない気がします。
所変われば品変わるではありませんが、同じ空や山を
見ながら暮らしていても受ける印象が全く違う、
気候だけでなく世の中には立場が変われば思いが
違うことはよくあります。
新年度予算の編成の時期ですが、例年になく
執行部の査定が厳しいという声を聞きます。
予算を積み上げる側と切る側と言えばいいのか
どちらにも貴重な税金という思いは根底にあると
思いますが、各部署では市民生活の向上に
必要があるから積み上げるのでしょうし、執行部に
すれば効果が見えないから切るということでしょう。
来月議会に提案される予算案は、そうした精査が
終わった後のもので、切られた予算から滴る原課の
思いや傷跡はよほど注意してみないとほとんど
見えません。
数字の適不適だけを追っていると、車窓の景色のように
どんどん流れていきます。
そんな時は一度、電車から降りて高い所に登り、
全体の景色を眺めて、景色を構成する川や家並み、
森や丘のバランスを確認しなければいけません。
幅20メートルの川が蛇行しながら流れています、
周囲3キロの森に500本の木が植えられています。
そんな説明で、ああそうかと納得するのではなく、
川幅はこれでいいけれど深さはどうなっているのか、
不意のゲリラ豪雨に耐えられるのか、ホタルや小魚が
住みやすい環境か、清掃は行われているのか。
500本の木の種類は、木々の間が混み過ぎて
風通しが悪くなっていないか、害虫は発生していないか、
リスや小鳥の餌はあるのか・・・・・。
こうしたことは車窓からはあっという間に通り過ぎて
考える時間がありません。
川の深さが足りない時はこれでいいのか訊ねます。
原課にすれば予算では改修の費用を見込んでいたのに
査定で削られているかもしれません。
原課の職員はそんなことは言いませんので、議会で予算を
補正することも必要です。
米軍に思いやり予算、そんな新聞見出しを見たことがありますが、
悪い意味ではなく良い意味で市民のための思いやり予算、
危機意識のレベルの共有、そうしたことを念頭に
立場が違うもの同士が歩み寄れたらと思います。
大津では使い捨てカイロが30日分あればいいかもしれませんが、
今津では60日分必要かもしれません。
見えないものを見る努力、聞こえないものを聞く努力は
今とは違う立場で物事を考えようとする柔軟さが
不可欠のような気がします。
寒いのは分かっていますが、大津は雪国ではないのですから・・・・。
Posted by いとう茂 at 12:54│Comments(0)