2014年01月21日

施設常任委員会市内視察

昨日は午前中に先の台風18号で四宮川が氾濫し、
被害を受けた大谷町と膳所平尾町の視察に続き
200年に一度の大雨で3メートル以上の浸水予想地域の
大戸川流域の石居・枝と堂付近の視察を行いました。

大谷町はすぐ山が迫り、国有林までは川幅もそこそこありますが、
大津市の管理になる部分から急で川幅も狭くなり、川も蛇行して
どうしてもカーブの頂点になるところに負担がかかり、
今回もそこが決壊して人家に土砂が流れ込みました。

幸い人家の数はそれほど多くなく大事に至らなかったのですが、
すぐ下を1号線が走っており川幅と深さを増やす工事がこれから
始まります。

膳所平尾町はバイクの事故で男性が無くなった現場で、
市道の改修と法面の修復がされていましたが道幅が狭いので
また同じように崩落の可能性はあるように感じました。

石居や堂は県議会で議論されている流域治水条例の関連ですが、
200年に一度と言われている大雨で3メートル以上の浸水が
予想される地域ですが、対象になるのは平屋で生存空間が
確保できない家屋ということです。

2階部分に避難できる家屋は対象になりませんが
床上浸水で1階の天井まで水が来ることを考えると
個人財産は水没してしまいます。

県は大戸川の堤を伸ばす予定ですが、200年に一度の大雨でも
氾濫しないために河川改修を先にする必要を感じました。
現在想定する最大限の災害に対応しましたが、想定外という事態も
考えられますので今後、家の建て替えや改修等行う場合は
基礎部分のかさ上げや高台への移転も考慮してください。

そうした住民説明が必要な気がします。
お宅は2階があるから3メートルを超す浸水があっても生存空間が
確保されますので指定家屋にはなりません、というのは少し無責任
ではないでしょうか。

脱ダム宣言をした滋賀県ですからそれなりの流域住民に対する
安全措置は必要です、土地のかさ上げは自己負担が基本、
補助金もあるにはありますが建て替え費用は個人負担では
住民は納得しないのではないかと思います。

昨日の午後からは所管事務調査の会議があり社会実験として
実施された公営駐車場の一律料金の実施結果と浜大津明日都の
駐車場の指定管理者について議論を行いました。

昨年、指定管理者と孫請け会社の社員による駐車場の無断使用で
駐車料を支払わなかった事件がありました。
改めてこの指定管理者に4月以降について駐車場の指定管理を
任せるかどうかの議論でしたが、指定管理者選定委員会では
指定管理者に管理体制の不備はあったものの駐車料金については
全額弁済されており、会社ぐるみの犯行とは認められず
引き続き指定管理を任せるべきという結論が出ています。

再発防止に向けた取り組みもなされていますし、60歳以上の
嘱託職員も15名程度雇用しています、一般に比べて
決して高いと言える賃金ではありませんが、こうした人たちの
生活を支えていることは事実です。
ある一定社会的な責任は果たしていえると思いますので、
今後も引き続き指定管理をお願いしたいと意見を述べました。

Posted by いとう茂 at 13:58│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。