2014年11月07日

冬立ちぬ

今日は立冬、二十四節気の十九番目の節気です。
昔の冬は10月から12月の3か月でした。
新しい暦では今日の立冬から2月3日の節分、
立春の前の日までを冬と定義しています。
白秋に続く玄冬の始まりで黒冬ともいうようです。
黒は冬の色、青の青春、赤の朱夏、白の白秋、
そして黒の玄冬です。
中国では方角も色で表したようで、青は青竜、赤は朱雀、
白は白虎、黒は玄武、東西南北です。
大相撲で天井から吊り下がる大きな房の色も青房、
赤房などと呼ぶのも方角を表しているのだと思います。

食欲の秋に続く冬も食べ物がおいしい季節です。
特に鍋物はやはり冬に限ります、熱い鍋で一杯、
左党には堪えられないロケーションです。

秋休みも終わり今日からまた日常です、次女の
結婚式でお休みをいただきました。
両家の両親と親しい友人に囲まれての結婚式は
一昔前なら考えられないことでしたが、壁は自分たちの
心にある、そんな壁を今の人たちは壁と感じずに、
自分たちのキャンバスに思い思いの絵を描いているようです。

親の見栄や外聞、世間体など実はとるに足りないもの、
そういっているようです、それもいいと思います、
自分たちの人生ですから誰も代わることはできません、
しかし、自分たちだけでは生きていくことはできませんし、
親しい友人だけと係って生きていくこともできません。

目に見えない人にも助けられて生きている、そのことを
心して生きていってほしいと思います、さらに、二人には
時間も大切にしてほしい、お金は無くなっても働けば
いくらかの収入がありますが、時間だけは流れたら
いくらお金を使っても買うことができません。
すべての生き物は時間の流れの中で生きています。

小椋佳で一番好きな「時」という歌ですが、その中で
1番から3番までの最後に出てくるフレーズですが
時に長さがあるなんて 誰が告げたのですか
時がすべて流すなんて 誰が言ったのですか
時は元に戻らないと 誰が決めたのですか

この季節は違う意味で切ないものを感じますが、
長さも流すも元に戻らないこともすべてわかっていることです。
作詞は小椋佳ではなくどこかのレストランのオーナーだったと思います。
いつまでもあると思うな持ち時間ではないでしょうか。

今月末には11月通常会議が始まります。
こちらも時間があるようで一気に過ぎていきそうで、
一般質問の準備など早い段階で始めておこうと思います。
人に厳しくするのは簡単ですが、その分自分にも厳しく
ありたいと願います、それでも自分に甘くなるのが人間ですから。

西郷隆盛の言葉に「総じて人は、己に克を以てなり、
自らを愛するを以て敗るる」というのがあります。
もう30年以上昔に銀行のセミナーに行ったことがあります。
地元から何人か参加していたうちの、私より10歳ほど
年上の経営者に行員が「社長、お金持ちになったらいい車に乗って
ゴルフだ旅行だとしてはるのと違いますか」と言った時
その社長は「俺は車に興味もないしゴルフや旅行もいかへんよ」
そう言っていたのを思い出しました。

社長の会社は右肩上がりで業績を上げており、そのことを知っていて
行員は言ったのだと思いますが、有言実行、社長は今も
いい車にも乗らず、ゴルフや旅行とも無縁のようです。
いい車はお金持ちの象徴という面だけでなく、社会的に
責任ある立場の人を事故から守るという側面もあります。
当然そんなことはご存知だと思いますが、大きな中古車です。
いつお会いしても元気な社長で「頑張ってるか」と
気さくに声を掛けていただき尊敬する一人でもあります。

Posted by いとう茂 at 12:44│Comments(0)
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