2015年05月11日

疼き

今日は小さい犬の話です。
特別、たくさんの餌をやっているわけではありませんが、
最近、小さい犬が肥えてきました。
もともと、短足でヨタヨタ歩いているのが余計にヨタヨタして
足でも悪いのかと思うほどですが、走ると普通に走れるので
大丈夫でしょう。

長い時間一人(?)でいて、私の顔を見ると狂ったように走り回り
足に飛びついたりして大変ですが、自分でもはしゃぎ過ぎたと
わかるのか、しばらくするとお腹を上に向けてごろりと寝ころびます。
これは、お腹をさすれと言うサインで、知らん顔をしていると
また走り回りゴロン、その繰り返しでさするまでやめません。

喉の下からお腹をさすると気持ちよさそうに、じっとしています。
お腹には避妊手術の跡が1センチほど残っています。
よく見ないと見落としてしまいそうな傷痕ですが、
手術を受けさせた人間としては、見落とすはずはありません。
「すまんなぁ、お前は子どもが産めへんねん」
痛みはないのでしょうが、傷跡をさするとなぜかビクッとします。

犬にも疼きがあるのかわかりませんが、飼い主には疼きがあります。
犬の体と私の心、共に消えることのない傷です。
人間を何十年もしていると体の傷より心の傷の方が多くなるように
思います、もちろんすり傷や切り傷で消えてしまうものもあるでしょうが
それでも心に刺さったままのトゲも含めるとそちらの傷の方が多い、
普通の人間なら当然のことでしょう。

ほとんど毎日小さい犬の傷を見ていますが、陽気にはしゃいでいると
余計心が疼きます。
疼きがあるのも生きている証拠、なるべく自分のことで周囲の人の
心を疼かせることがないよう、生きられたらと思うのですが・・・・・。



Posted by いとう茂 at 12:42│Comments(0)
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