2015年09月15日

第3回 明日の大津を考える会シンポジウム

8月29日に市民会館で開催された第3回明日の大津を考える会の
模様をお知らせします。
今週末の19日の14時からピアザ淡海で第4回が開催されますので、
それまでに3回目の内容をアップしたいと思います。

コーディネーター
ただ今から、明日の大津を考える会第3回市民シンポジウムを開催
させていただきます。
それでは発起人を代表いたしまして河本英典よりご挨拶を申し上げます。

河本
今日は3回目になりますシンポジウムにお集まりになりありがとうございます。
1回目、2回目、3回目と、このスタイルでやらせていただきました。
我々といたしましては試行錯誤と申しますか、こういうことを世間では
やっていますが、滋賀県ではないスタイルで、商工会議所のメンバー、
まちづくりの会社とか色々ありまして、経済人を中心にまちづくりを中心に
考えていこうというところから始まったものですが、市政一般にかかわる
問題も出てくるわけでありますが、現政権を批判するという意味もないわけで
ありまして、今がどうではなく、過去からまちづくりとか都市計画がちょっと
脆弱であったから、あまり気にしなかったからこうなったのではないかと思いますし、
大事なことは、明日のと言いますように、将来どうするかでありますから、
このまま今迄通りやっていたら本当にダメになるのでしっかり考えていこうと
いうことであります。
できるだけ大勢の皆さんに聞いていただいて、考える参考にしていただきたい
のであります、聞いていただいて住んでいる大津をどうするかという
しっかりした意見を持っていただきたい、と思うわけです。

テレビでも街角でインタビューを受けている光景が映りますが、
普段から、たとえば安保法制について、よく考えているはずでありまして、
市政につきましても、そんなに深く考えているのではなく、極めて曖昧な形で
まあまあ、こんなものかなことかないうことでやってきてるんじゃないかと
思いますが、ある時に立ち止って、、このままではいけないということを
認識してもらいたい。
ですから、今申しましたようにこれからどうしていくかということでありますので、
1回目、2回目それぞれの、基調講演をしていただいた方の意見を中心に
会議を進めてきたわけですけれども、まちとしての在り方、今後の方向性の
ヒントになればいいということですので、決して我々が提言するというような
ものではないわけであります。
公のことで、やってることを批判するわけでありますから、個人の批判に
ならないのですけれども、どうもそのあたりは、その人を悪く言って
個人の攻撃したようになりますけれど、政策であるとかは、批判は批判として
したらいいわけでありまして、その中で色々と模索して、一番良い方法を
考えていこうということであります。
今日は経済人として小林様にお願いしてお越しいただきました。
小林様はもともと、理科系でありますから理論的にしっかりしたお話ですが、
聞いていると・・・・・・。
その奥にあるものとかですね、そういうものをヒントにしていただければいいと思います。
新しい手法ということで温かいご理解をいただきたいと思います。

コーディネーター
本日司会をさせていただきます川戸と申します、よろしくお願します。
第1部は小林様から地域、地理的特性から見たまちづくりというテーマで
基調講演をしていただきます。
第2部は私のコーディネータによるパネルディスカッションというスタイルで
各方面の方に登壇いただきまして進めさせていただきます。
本日のシンポジウムにつきましては、代表が申しましたように、
本日お越しの皆様に考えていただく参考になる意見やお話をお聞きいただく、
そして、強いリーダーシップを作っていくための一つの考え方をまとめていくための
参考になるシンポジウムになればと思っておりますのでお時間まで
よろしくお願いします。

小林
私は山科で生まれ育ちまして、結婚の機会に草津に4年ばかり住みまして、
その後、鶴の里、本宮、千石台、そして今、雄琴に住んでいます。
ちょうど時計回りでぐるっと西の方に行っているということなんですけれども、
したがってよそ者であり、しかし40年以上、大津市民でもございます。
そういった視点からですね、この中心街にお住まいの方から見れば、
よそ者ということになろうかと思いますが、そうした視点からまちづくりを
どうしたらよいかということをお話し申し上げたいと思います。

資料を見ていただきながら進めたいと思いますけれども、まず、どういう
視点でまちづくりをするかということですが、やはり生活者として
自分たちの住みよいまちであるかどうか。
自己から見たまちづくりというのがあると思います。
大津市民として外から見た時に誇りが持ちにくい、そういう部分で不満を
おっしゃる人が非常に多いのですけれども、したがって、もっと知られておきたい、
いいところにお住まいですね、そんな風に言っていただけるための
まちづくりもあると思います。
住んでるからには、もちろん県外で仕事をされている方もあると思いますが、
地元で商売をされている方にとっては、やはり経済的な視点、
経済も活性化できるようなまちづくり。

この3つをいかにバランスよくコーディネイトするかということが大事だと思います。
これは私が勝手につけたキャッチフレーズですが、今は大津は何なんでしょうね、
国際観光都市とかいってますね、隣に京都があるのに同じようなことを
言ってもあかんなと私は思うのですけれども、やはり健康、私自身が
大津とか琵琶湖が好きなんですけれども、それは何故といいますと
快適な空間がある、琵琶湖は水もあるのですが、その上に広がっている
空間ですね、昔その空間を利用してウルトラライトプレーンなんていうものに
乗っていたことがあるのですが、そういうことは別にしまして、
やはり広々とした空間。
小学生の時よく自転車で、逢坂山を越えて琵琶湖に来ると、本当に広々とした
空間があって、大変魅力的でした。

そういう空間だけではなしに、まだまだ静かな山と湖が接している。
人が多くないというのが私は大好きなんです、何故、湖西に住んでいるかというと、
草津、守山、野洲なんかは、そのうちに京都のどこかの周辺と同じような
まちづくりになってしまうのではないかと思います。
人もそう混まない湖西というのは私は良いなと思っているのですが。

それと環境、これは滋賀県民がといったほうが良いかもしれませんが、
琵琶湖を大事にするということで、数々の政策もありましたし、
私が工業会の環境委員長の時に、ISO14000というのを、全国に先駆けて、
日本一になろうと、今でも取得率は日本一なんですね。
そういうこともございますし、環境ビジネスメッセがスタートしたり、
環境には非常に配慮している、これはライフスタイルとしてはスマートな
生き方なのではないかと思います。

健康というのはびわ一で、サイクリングに来られる方もたくさんいらっしゃる、
どこでもなんですがウォーキングやジョギング、そういうことをするにも
大変、適した環境であるということもいえようと思います。

次に地域的な地理的特性ということで、ご承知のように大津市では、
合併、合併、合併で私が昔ボートをこいでいた頃は瀬田郡橋本村というところに
合宿所がありました、電話もハンドルをぐるぐる回して、瀬田の何番といって
相手に掛けたりしていました。

そういうことで、広い空間があるところは堅田周辺と、瀬田、石山、南郷、大石とか、
どうしても人口が集約できないところ、これ、できないことを良さにとらまえないとダメ
なんですけれど、それを京都や平野の中にあるまち、どうしても核の周辺に
絵を描きやすいですよね、それができにくい地理的な特性がある、このある意味では
マイナスなんですけれど、それをどうプラスに転換するかと、いった考え方が
大変大事だと思っています。

次にいきまして、実証というわけではないんですが、JRの乗降客を調べてみました。
乗降といいますと乗った人と降りた人ですが、これは乗った人だけの資料ですけれど、
パソコンで調べますといろんなデータがありまして、だいぶ違うデータもありますが、
琵琶湖線、4つ駅がありますが、大津駅というのは3番目になるんですね、
それだけ琵琶湖と山が迫って、乗降客が少ない、ということができます。
それから湖西線これは12の駅がございます、大津京そして堅田、雄琴という順になります。
これ以外に京阪が24駅あります、したがって駅の数の大変多い、まちであります。

次に、住民が誇りを持ちたいという賑わいであるとか、何か有名なものがあるとか、
そのためにということになりますと、どうしても大津駅、大津といえば大津駅という
ことになりますから当然、大津の顔でもあるわけですから大津駅が立派であるということ、
ただし、京都のグランビアのようなもの、これは誰が考えても無理でありまして、
大津駅でありましたら大津百町とか、このごろまちづくり運動もされている
イメージから言えば昭和とか大正の駅を作るとかですね、京都駅と同じような
近代的な、それの小さい駅を作っても私はあまりぱっとしないかなと思います。
私はこうしてベンチャーで仕事をしていますから、とにかく経営資源のない時に
何とか取っ掛かりを作ろうとすると、やはり人と違うことをやっていかないと、
世の中で勝ち残っていけないということがありますので、サムシング ディファレンス、
とかいわれますけれど、いかに違いを出していくか、そのことが世の中を豊かにする、
多様性というのはやはり豊かさにつながると思います。

ライフスタイルにしても何にしても、だからまちづくりも同じもの、何とか銀座なんてものを
あちこちに作るなんて一番最悪でして、そういう意味では京都を十分に意識しながら、
京都にはないというか、京都とちょっと違うとか、同じ土俵で争わない。
こういった考え方が大変大事だろうと思っています。

たまたま駅が多いものですから、駅全体で何か打ち出せないか、これは
大変無理やと思います、実際北小松あたりや近江舞子の駅と大津駅と石山駅
ぜんぜん違いますしね、昔、大分県が平松知事の時代に一村一品運動というのが
ありましたけれども、そう言った変った運動をする、だから駅のプラットホームでも
いいですし、湖西線では駅を建て替えるみたいな話もあります。
湖西線ですと駅前に琵琶湖ですので水の何かがありますが、あれではちょっと、
見るだけですので、それこそ、すべての駅にラーメン屋があるとかね、笑わんといてください。
露天風呂があるでもいいのです、何でもいいのです、ともかくちょっと違った駅がある。

それを群として打ち出すとかですね、別に駅前でいいんです、それと湖岸が近いですから
湖岸まで数百メーター歩いたら、こんなものが、それぞれの駅から降りたらあるとか、
そういうことをしないと、大津駅の、もしくは浜大津周辺だけに何かを作っても、
アクセスの観点からも、ちょっと人を集めるというのは、難しい部分もあろうかと
思っています。
このあたりはいろんな議論をすれば面白いものが出ると思っています。

それからですね、アウトドアの体験型ということで、これは先ほどの健康に
つながるんですけど、やはり、びわ一、これもインフラをどのように整備するとか、
南湖はぐるっと一周するとマラソンと同じちょうど42キロのコースになります、
私も何度か歩いたり走ったりしたことがあるのですが、キロ表示とか、
今でしたらスマホがありますから、ピッとやったら何人走ってるとか、
何分でその人が走ったとかですね、観光や人に来てもらおうと思うと、
サイニングであるとか、そういうものをもっともっと整備しないと、
なかなか来て頂けないと思っています。

大変いい公園もあるわけですから、犬を連れて散歩する、ジョギングするのも
いいのですが、いま、100メートル単位の距離表示もあるんですけれども、
ああいうものももっと整備すれば、自分の健康がどれくらいで、時間で
走れたとか、そういうことにもつながると思います。
それと水上スポーツの整備ということですが、これこそ京都でできないと
いうことになりますので、今、環境体験学習ということで私どもの子会社が
やっているんですが、大体年間15000人くらいの子どもたちが来て、
カヌーをこいだりドラゴンボートに乗ったり、いかだ作って競争したりとか、
魚釣りしたりとか色々なことをやってるんですけれども、たとえば、
どこの駅降りたら、ウォータースポーツの、たとえば変ったスポーツも
多いのですよ、うちでもやってるんですけど、ウォーターボール、丸い
風船みたいな中に入って、毎日何組もネットで見られて若い人たちが
アベックで来たりして、あれは中で走ると少しは進むのですが、風があると
とても進みませんから、カヌーで引っ張っていくのですが、中で立ち上がれない
すぐにこけてしまいます。
そうやって楽しんでもらったりしているのですが、ほかにも、ジャンプするだけで
イルカのように走る用具があったり、もちろんありきたりですが、ヨット、カヌー
ウインドサーフィンであるとか、水上で楽しむものがある。

私が水上スポーツの子会社を作ったのは、ある時ヨットに乗りたいと思い
湖西をずっと行ったんですけれど、貸してもらえるヨットは松原遊船だけでした。
それ以外はヨット置き場になっているだけ。
貸しガレージ屋さんみたいで誰も使えない、われわれ、市民でありながら
水上で遊んだこともない、大変残念やなと思うことがありまして、今の
子会社をはじめました。

ですけど季節型のスポーツですので、商売としては難しいです。
という事で、先ほど駅からここへ降りていったらこんな水の遊びができるとか、
そういうところも一つの魅力作りになるかなという気がしております。

今は大津を目立たせて魅力を出すということになっていますが、そうはいっても
隣に京都があるというのは大きな魅力ですから、インバウンドという事で、
外人客が非常に多く押し寄せてくる、ホテルがアパホテルが何万円とかですね、
私の親戚も花見小路のあたりで一日一客というゲストハウスをしています。
一泊7万円からという高価な、大変きれいなところなんですけれど
私も町家を借りて京都でやれないかとリサーチもしたことがあるのですが、
大津でも十分可能性がありますね、滋賀レイクスターズの選手が
辞めて、何をやるのと聞いたら大津で町家を借りてゲストハウスをやりたいと
申していました、値段も非常に高級なやつから、1泊何千円で泊まれる所まで、
このあたりはビジネスとしても可能性があると思います。

それから、先ほどウォータースポーツとしての琵琶湖のことを申しましたけれど、
景観としての琵琶湖をいかに享受できるか、なぎさ公園に少しレストランが
ありますけれど、なかなか集客できないということもあろうかと思いますが、
もう少しこのあたりも何とかならないかなと思っています。

それから、比叡山に1年に10回くらい登ります、あちこちのルート、
たとえば千日回峰行のコースもよく行ってるんですけれど、正確には
千日回峰行のコースがどれだけあるかはわからない、たとえば、観光コース
にしたら延暦寺さんから怒られるかもしれませんけれど、千日回峰行のコースを
行者さんがどのように歩いているのか、これは十分、立派な観光資源に
なると思います。
登山道をきれいに整備する必要はないと思いますが・・・・・・・・。

大津は食べに行くところが少ないねと、よくおっしゃるのですが、
決してないわけではないのです。
ですから、そういうところが活性化していくように我々自身も利用していくとか、
そういうことが、新たなお店ができて魅力につながることだと思います。

大都市近郊型の都市というのはやはり、共生していくことと、
ローカルとしての自立性を持った、なおかつ誇りを持てる仕掛けを
みんなで考えていけばいいと思います。













Posted by いとう茂 at 13:05│Comments(0)
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