2016年05月10日

情報集会

今日は4時から所属している会の情報集会がありました。
情報集会と言ってもピンとこない方のほうが多いと思いますが、
テーマに沿って参加者が考えや実践していることを語る会です。
今日のテーマは「ほんのもう少しの奉仕を」で、進行役を務めました。
6組までありますが、私の組は15名と一番多い組で1時間30分の
中で参加者全員から話を聞きますので、かなり制限されます。
参加者は全国区の企業の支店長や地元の経営者ばかりで、
企業で取り組んでいる活動や個人単位で行っている奉仕活動の
発表がありました。

印象に残っているのは京都の老舗の企業経営者の話でした。
廃校になった小学校の教室を会社や銀行のように改装して
小学生の職業体験を実施している話でした。
8年目ということでしたが、常駐で社員を配属していて、ほぼ毎日
体験に来る小学生の世話や段取りをしているということで、20の
企業が参加しており、京都市の小学生は全員この体験をしていますので、
地元の物産や製品を知っているということでした。

銀行に体験に行った小学生は銀行の業務を教えてもらいますし、
土産物に行った子どもは物産品の販売をします、接客や包装も
教えてもらうのでしょう。
教えるほうは実際に京都にある企業ですから、市内を歩いていて
その企業を見かけると親近感も持つでしょう。

郷土愛をはぐくむ事業でもありますし、成長して京都を離れても
どこかで自分が販売した製品を見かけると愛着がありますから、
手に取ったり購入することもあると思います。

大津市内の小学生の職業体験はお店見学的なもので、
実践まではいきません、中学生になると地元の企業やお店などに
通って業務の手伝いをしますが、営業活動に携われる子どもは
少なく、裏方の掃除などが主な仕事のように思います。
京都と大津の職業体験でそれぞれが身につけるものは、大きな
差があるように感じました。
この事業は教育委員会というよりも企業側の理解と協力が
必要です、話をした社長も常駐させている社員は部長級で
人件費の負担を考えるとかなりの金額になるということを
話していました。

これを営業の先行投資と考えるか、小学生に労働の意味を
感じさせる、郷土愛をはぐくむと考えるかで結論や実施意義が
変わると思いますが、心に残る授業だと思います。
心に残っていることはいつか思い出しますし、忘れることも
少ないと思います。
同窓会などでも共通の話題になりますし、京都ブランドの
広報をしてくれますので市民挙げて観光振興にかかわることに
なります。
観光振興は観光に携わる業者だけの問題ではないと考えますので、
市民ぐるみで京都を売っていこうという取り組みに感銘を受けました。



Posted by いとう茂 at 21:43│Comments(0)
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