2016年11月09日
滋賀県中学生広場「私の思い2016」
今年も議会局に滋賀県第19回中学生広場
「私の思い2016」の作文集が届きました。
今年は私の母校の後輩たちの作品はありませんが、
最優秀賞から優良賞までの12作品が綴られています。
その中からいくつかを紹介したいと思います。
まず最初は最優秀賞の作品をアップします。
米原市立大東中学校の3年生の女生徒の作品です。
「チャレンジ」
私は車いすでの生活を送っています。
友達と同じように走り回ったり、ちょっとした階段や
段差も越えることはできません。
そのため、悔しい思いをしたことが何度もあります。
私の得意なことは、細かい作業や美術です。
得意なことがあるのに、できないことの方が目立つ
ように感じてしまうこともあります。
しかし、車いすの生活を送っているからこそ、
学べたこともたくさんあります。
その中でも、私が大切にしていることは、
「チャレンジを恐れない」ということです。
私がこう考えるようになったのは、1年生の時の
ある出来事がきっかけです。
ある日、いつものように段差を越えられなくて
困っていると、通りかかった二人の友達が車いすの
前輪と後輪を持ち上げて、「上がるよ、せーのー」と、
かけ声と一緒に段差を越えさせてくれたのです。
「ありがとう」と言うと、「いいよ。また声をかけてね。」
と言ってくれて、とてもうれしく感動したのを覚えています。
この友達のおかげで、自分はどうせできないと疎外感を
感じて悩んでしまう前に、自分から声をかけたりして
いけばいいんだと思うようになりました。
このときのことは3年生になった今でも鮮明に覚えていて、
私の支えとなっています。
それからは、前のように悩むことも少なくなってきました。
3年生の一大イベントと言えば、修学旅行です。
普段の生活環境とはガラッと変わるので、とても楽しみ
ではありましたが、いくら準備をしても、不安なことは
尽きることがありませんでした。
そんなことは考えなくてもいいだろうということまで
心配していました。
みんなが楽しみにしているディズニーランドでさえ、
友達とどこまで一緒にまわれるかと考えると、私にとっては
不安なところでしかなく、修学旅行を億劫に感じることも
ありました。
しかし、実際に行ってみると、東京は段差も少なく、
エレベーターの関係で回り道をしたことはありましたが、
友達と一緒に行動することができました。
自分はどうせできないからやめておこうなどといった
考えを捨てて、たくさんの先生や友達に声をかけ、
思いを伝え、車いすの不自由さも気にならないまでに
楽しむことができました。
どれだけチャレンジしてもできないことはあります。
けれども、チャレンジすればできることもあるのです。
どうせできないんだと決めつけてしまうと、1パーセントの
可能性があっても、0パーセントという、何もない状態に
なってしまいます。
チャレンジしてもできないことに直面したときに感じる、
悲しみややるせなさを消し去ることはたやすいことでは
ありません。
でも、そのときの努力はきっと後になって活かされると
信じています。
だから、結果を恐れず、可能性を信じ、チャレンジして
夢を叶える努力をすることは、とても素晴らしいことだと
思うのです。
このことに気づかせてくれた友達には、とても感謝しています。
そして、「なぜ、私が。」と車いすのことでたくさん悩んだことも、
意味のないことではなかったんだとわかり、今の自分を
受け入れられるようになりました。
しっかり自分の意志を持ち、やりたいことを、今できることの
中だけから選ぶのではなく、できることを自分で切り拓いていく、
そんな人になる。
それが私の目標です。
これは生涯ずっと、私の忘れてはいけない目標であり続けるでしょう。
叶えたら終わりではない難しい目標ですが、より自分らしくなるために、
これからもチャレンジしていきます。
「私の思い2016」の作文集が届きました。
今年は私の母校の後輩たちの作品はありませんが、
最優秀賞から優良賞までの12作品が綴られています。
その中からいくつかを紹介したいと思います。
まず最初は最優秀賞の作品をアップします。
米原市立大東中学校の3年生の女生徒の作品です。
「チャレンジ」
私は車いすでの生活を送っています。
友達と同じように走り回ったり、ちょっとした階段や
段差も越えることはできません。
そのため、悔しい思いをしたことが何度もあります。
私の得意なことは、細かい作業や美術です。
得意なことがあるのに、できないことの方が目立つ
ように感じてしまうこともあります。
しかし、車いすの生活を送っているからこそ、
学べたこともたくさんあります。
その中でも、私が大切にしていることは、
「チャレンジを恐れない」ということです。
私がこう考えるようになったのは、1年生の時の
ある出来事がきっかけです。
ある日、いつものように段差を越えられなくて
困っていると、通りかかった二人の友達が車いすの
前輪と後輪を持ち上げて、「上がるよ、せーのー」と、
かけ声と一緒に段差を越えさせてくれたのです。
「ありがとう」と言うと、「いいよ。また声をかけてね。」
と言ってくれて、とてもうれしく感動したのを覚えています。
この友達のおかげで、自分はどうせできないと疎外感を
感じて悩んでしまう前に、自分から声をかけたりして
いけばいいんだと思うようになりました。
このときのことは3年生になった今でも鮮明に覚えていて、
私の支えとなっています。
それからは、前のように悩むことも少なくなってきました。
3年生の一大イベントと言えば、修学旅行です。
普段の生活環境とはガラッと変わるので、とても楽しみ
ではありましたが、いくら準備をしても、不安なことは
尽きることがありませんでした。
そんなことは考えなくてもいいだろうということまで
心配していました。
みんなが楽しみにしているディズニーランドでさえ、
友達とどこまで一緒にまわれるかと考えると、私にとっては
不安なところでしかなく、修学旅行を億劫に感じることも
ありました。
しかし、実際に行ってみると、東京は段差も少なく、
エレベーターの関係で回り道をしたことはありましたが、
友達と一緒に行動することができました。
自分はどうせできないからやめておこうなどといった
考えを捨てて、たくさんの先生や友達に声をかけ、
思いを伝え、車いすの不自由さも気にならないまでに
楽しむことができました。
どれだけチャレンジしてもできないことはあります。
けれども、チャレンジすればできることもあるのです。
どうせできないんだと決めつけてしまうと、1パーセントの
可能性があっても、0パーセントという、何もない状態に
なってしまいます。
チャレンジしてもできないことに直面したときに感じる、
悲しみややるせなさを消し去ることはたやすいことでは
ありません。
でも、そのときの努力はきっと後になって活かされると
信じています。
だから、結果を恐れず、可能性を信じ、チャレンジして
夢を叶える努力をすることは、とても素晴らしいことだと
思うのです。
このことに気づかせてくれた友達には、とても感謝しています。
そして、「なぜ、私が。」と車いすのことでたくさん悩んだことも、
意味のないことではなかったんだとわかり、今の自分を
受け入れられるようになりました。
しっかり自分の意志を持ち、やりたいことを、今できることの
中だけから選ぶのではなく、できることを自分で切り拓いていく、
そんな人になる。
それが私の目標です。
これは生涯ずっと、私の忘れてはいけない目標であり続けるでしょう。
叶えたら終わりではない難しい目標ですが、より自分らしくなるために、
これからもチャレンジしていきます。
Posted by いとう茂 at 17:23│Comments(0)