2016年12月17日
ごちそうに招かれたイヌ他
日本の童話をいくつか紹介してきましたが、今日は
外国の話を紹介します。
戒めの話が多く一理ある話でもあります。
今年も残り2週間になりました、昼からは打ち合わせの
かけもちの連続です。
夜も打ち合わせの会議があります、合間に買い物に
行きたいのですが、時間がうまくとれるか・・・・・。
緑のお爺さんも来週でお正月休みです、今年の冬休みは
少し長いので朝がゆっくりできます。
娘夫婦が正月の帰省は見合すような気配です、孫たちは
お年玉を楽しみにしているのでしょうが、家族でのつながりや
それぞれの世界が広がり、親元への意識はあっても現実の
予定が優先してしまうのでしょう。
それはそれでよしだと思います、元気で賑やかに暮らしてくれて
いれば何よりだと思います。
何かあれば帰るところがある、その意識だけを持っていてくれたら
それでいいと思います。
子どもたちがいくつになっても無条件の応援団長でいてやることが
私の役割です。
そのうち、ひょっこり「ただいま」そんな声が聞こえてくる気がします。
「ごちそうに招かれたイヌ」
ある人が、友だちをもてなすつもりで、ごちそうのしたくをしていました。
その人の飼っているイヌは、自分も友だちのイヌに、
「きみ、ぼくのところへ、ごちそうを食べにきたまえ」
と、いって、招待しました。
招かれたイヌは、ほくほくしてやってきました。
そして、いっぱいに並んだごちそうを見て、心の中で、
(すごいなあ。ぼくの為に、こんなうまそうな物が出てる。
夢の様だなあ。よーし、腹いっぱいどんどん食べて、
あしたは一日中、腹がへらないようにしてやろう)
と、考えながら、しきりに尻尾を振っていました。
友だちのイヌを信用しきっているので、全部、
自分の為のごちそうだと思っていたのです。
その家のコックさんは、さかんに尻尾を振っているイヌを
見つけたとたん、足をつかまえて窓の外にポンと放り出してしまいました。
イヌはキャンキャン鳴きながら、逃げ帰りました。
その途中で、ほかのイヌたちに会いました。
中の一匹が、
「きみ、ごちそうはどうだったの?」
と、聞きますと、このイヌは本当の事をいうのが恥ずかしいので、
「いやあ、お酒を飲み過ぎて、すっかり酔っぱらってしまってね。
どこからどうやって出てきたか、覚えていないくらいなんだ」
このお話しは、自分にはお金がないのに、ほかの人をあてにして、
気前の良い事をいう人を信用してはいけないと教えています。
「ライオンを追いかけるイヌとキツネ」
一匹の猟犬が、ライオンを見つけて追いかけていきました。
ところが、ライオンはイヌの方に向き直って、
「ウォー、ウォー」
と、吠え出しました。
イヌは怖くなって、逃げ戻ってしまいました。
キツネがそれを見て、イヌに言いました。
「なさけない奴だな、ライオンを追いかけていたくせに、
吠え声を聞いただけで逃げ出すなんて」
自分より強い人の事をかげでは悪口を言ったり、
バカにしたりしているくせに、いざその人を相手に
するとなるとたちまち、こそこそと逃げ出す人に、
このお話しをしてやるといいでしょう。
「お百姓と息子たち 」
あるお百姓が、年を取って死ぬ日も近くなったので、
死ぬ前に自分の子どもたちに、お百姓の仕事を
しっかり覚えさせたいと思いました。
そこで息子たちを呼んで、こう言いました。
「お父さんは、もうじきこの世におさらばするがな、
お前たちは、わしがブドウ畑に隠しておいた物を
探してみるといい。きっと、いい物が見つかるから」
息子たちはてっきり、父親が宝物をどこかに隠したのだと
思いましたから、父親が死ぬとブドウ畑を
すみからすみまで深く掘り返しました。
しかし、掘っても掘っても、宝物はさっぱり見つかりませんでした。
でも、せっせと耕されたブドウ畑からは、
いつもの年の百倍ものブドウがとれたのです。
このお話しは、人間にとって働く事こそ宝物であると教えています。
「アリ 」
アリは、むかしは人間でした。
その人はお百姓(ひゃくしょう)でしたが、
自分の畑で出来る物だけでは満足しないで、
隣近所のお百姓の畑の作物をうらやましがって、
しょっちゅう盗んでいました。
ゼウスの神は、「こんな欲張り人間は、許せない!」
と、怒って、この人をわたしたちがアリと呼ぶ生き物に
変えてしまったのです。
けれどもこの人は、アリに姿が変わっても、
性格は変わりませんでした。
その証拠に、いつでもあちらこちらの畑を歩き回って、
よその人のオオムギやコムギを拾っては、自分の為に貯め込んでいます。
生まれつき悪い人は、どんなにひどく罰せられても、
その性質が変わる事はないという事を、このお話しは示しています。
「ノミとウシ 」
ある日、ノミがウシに尋ねました。
「一体全体、人間はあなたにどんな親切をしてくれたっていうの。
あなたみたいに大きくて強い動物が、毎日、
人間の為に働くなんて、どうかしているわ。
わたしをごらんなさい。
わたしは人間なんか、ばりばり肉を食い破って、
がぶがぶ血を吸ってやるのよ。うふふふっ」
するとウシは、
「ぼくは人間たちに感謝してるんだ。いつもぼくを可愛がって
大事にしてくれているし、ひたいや背中を、たびたびさすってくれるもの」
「ひえーっ。あなたはさすられるのが好きなの?!
わたしは人間の手でさすられたら、もうお終いのペチャンコだわ!」
口先だけの強がりは、あんまり利口でない相手にさえ、
すぐにやり込められてしまうものです
「イヌとライオンの皮 」
イヌがライオンの皮を見つけて、それをずたずたに破りました。
それを見たキツネが、イヌに言いました。
「もし、このライオンが生きているとすれば、
その爪の方がお前たちの歯よりも強いんだぞ。皮で良かったな」
力や名誉ある人が、その力や名誉を失うと、
今まで尊敬してくれていた人たちにもバカにされます。
外国の話を紹介します。
戒めの話が多く一理ある話でもあります。
今年も残り2週間になりました、昼からは打ち合わせの
かけもちの連続です。
夜も打ち合わせの会議があります、合間に買い物に
行きたいのですが、時間がうまくとれるか・・・・・。
緑のお爺さんも来週でお正月休みです、今年の冬休みは
少し長いので朝がゆっくりできます。
娘夫婦が正月の帰省は見合すような気配です、孫たちは
お年玉を楽しみにしているのでしょうが、家族でのつながりや
それぞれの世界が広がり、親元への意識はあっても現実の
予定が優先してしまうのでしょう。
それはそれでよしだと思います、元気で賑やかに暮らしてくれて
いれば何よりだと思います。
何かあれば帰るところがある、その意識だけを持っていてくれたら
それでいいと思います。
子どもたちがいくつになっても無条件の応援団長でいてやることが
私の役割です。
そのうち、ひょっこり「ただいま」そんな声が聞こえてくる気がします。
「ごちそうに招かれたイヌ」
ある人が、友だちをもてなすつもりで、ごちそうのしたくをしていました。
その人の飼っているイヌは、自分も友だちのイヌに、
「きみ、ぼくのところへ、ごちそうを食べにきたまえ」
と、いって、招待しました。
招かれたイヌは、ほくほくしてやってきました。
そして、いっぱいに並んだごちそうを見て、心の中で、
(すごいなあ。ぼくの為に、こんなうまそうな物が出てる。
夢の様だなあ。よーし、腹いっぱいどんどん食べて、
あしたは一日中、腹がへらないようにしてやろう)
と、考えながら、しきりに尻尾を振っていました。
友だちのイヌを信用しきっているので、全部、
自分の為のごちそうだと思っていたのです。
その家のコックさんは、さかんに尻尾を振っているイヌを
見つけたとたん、足をつかまえて窓の外にポンと放り出してしまいました。
イヌはキャンキャン鳴きながら、逃げ帰りました。
その途中で、ほかのイヌたちに会いました。
中の一匹が、
「きみ、ごちそうはどうだったの?」
と、聞きますと、このイヌは本当の事をいうのが恥ずかしいので、
「いやあ、お酒を飲み過ぎて、すっかり酔っぱらってしまってね。
どこからどうやって出てきたか、覚えていないくらいなんだ」
このお話しは、自分にはお金がないのに、ほかの人をあてにして、
気前の良い事をいう人を信用してはいけないと教えています。
「ライオンを追いかけるイヌとキツネ」
一匹の猟犬が、ライオンを見つけて追いかけていきました。
ところが、ライオンはイヌの方に向き直って、
「ウォー、ウォー」
と、吠え出しました。
イヌは怖くなって、逃げ戻ってしまいました。
キツネがそれを見て、イヌに言いました。
「なさけない奴だな、ライオンを追いかけていたくせに、
吠え声を聞いただけで逃げ出すなんて」
自分より強い人の事をかげでは悪口を言ったり、
バカにしたりしているくせに、いざその人を相手に
するとなるとたちまち、こそこそと逃げ出す人に、
このお話しをしてやるといいでしょう。
「お百姓と息子たち 」
あるお百姓が、年を取って死ぬ日も近くなったので、
死ぬ前に自分の子どもたちに、お百姓の仕事を
しっかり覚えさせたいと思いました。
そこで息子たちを呼んで、こう言いました。
「お父さんは、もうじきこの世におさらばするがな、
お前たちは、わしがブドウ畑に隠しておいた物を
探してみるといい。きっと、いい物が見つかるから」
息子たちはてっきり、父親が宝物をどこかに隠したのだと
思いましたから、父親が死ぬとブドウ畑を
すみからすみまで深く掘り返しました。
しかし、掘っても掘っても、宝物はさっぱり見つかりませんでした。
でも、せっせと耕されたブドウ畑からは、
いつもの年の百倍ものブドウがとれたのです。
このお話しは、人間にとって働く事こそ宝物であると教えています。
「アリ 」
アリは、むかしは人間でした。
その人はお百姓(ひゃくしょう)でしたが、
自分の畑で出来る物だけでは満足しないで、
隣近所のお百姓の畑の作物をうらやましがって、
しょっちゅう盗んでいました。
ゼウスの神は、「こんな欲張り人間は、許せない!」
と、怒って、この人をわたしたちがアリと呼ぶ生き物に
変えてしまったのです。
けれどもこの人は、アリに姿が変わっても、
性格は変わりませんでした。
その証拠に、いつでもあちらこちらの畑を歩き回って、
よその人のオオムギやコムギを拾っては、自分の為に貯め込んでいます。
生まれつき悪い人は、どんなにひどく罰せられても、
その性質が変わる事はないという事を、このお話しは示しています。
「ノミとウシ 」
ある日、ノミがウシに尋ねました。
「一体全体、人間はあなたにどんな親切をしてくれたっていうの。
あなたみたいに大きくて強い動物が、毎日、
人間の為に働くなんて、どうかしているわ。
わたしをごらんなさい。
わたしは人間なんか、ばりばり肉を食い破って、
がぶがぶ血を吸ってやるのよ。うふふふっ」
するとウシは、
「ぼくは人間たちに感謝してるんだ。いつもぼくを可愛がって
大事にしてくれているし、ひたいや背中を、たびたびさすってくれるもの」
「ひえーっ。あなたはさすられるのが好きなの?!
わたしは人間の手でさすられたら、もうお終いのペチャンコだわ!」
口先だけの強がりは、あんまり利口でない相手にさえ、
すぐにやり込められてしまうものです
「イヌとライオンの皮 」
イヌがライオンの皮を見つけて、それをずたずたに破りました。
それを見たキツネが、イヌに言いました。
「もし、このライオンが生きているとすれば、
その爪の方がお前たちの歯よりも強いんだぞ。皮で良かったな」
力や名誉ある人が、その力や名誉を失うと、
今まで尊敬してくれていた人たちにもバカにされます。
Posted by いとう茂 at 11:01│Comments(0)