2017年02月22日
その人を笑えますか⑫
三寒四温、そんな時期になりました、今年は
例年よりも雪も多く、四寒三温かもしれません。
緑のお爺さんもネックウォーマーを外したりしっかりはめたり、
手袋ももういいかと考えたり、なくては震える日があったり。
それでも季節の時計は暖かい方に動いています。
今週末は連続でびわ湖開きの日に開催される火まつりと
さくらまつりの会議があります。
どちらのイベントでも和太鼓の演奏をしますので、その練習もあり、
夜も多忙です。
「オオカミとサギ」
オオカミが骨をのどに突き刺して痛くてたまらないので、
誰か抜いてくれないかと探し回っていました。
するとちょうど良い事に、サギが向こうから来ました。
オオカミは、
「すみませんが、のどに刺さった骨を抜いて下さい。お礼はきっとしますから」
と、頼みました。
サギはオオカミののどの奥へ首を突っ込んで、骨を抜いてやりました。
そして、
「さあ、約束のお礼を下さい」
と、言いますと、オオカミは、こう答えました。
「おい、きみ、オオカミの口の中に突っ込んだ頭を、かすり傷1つなしに
無事に出せただけで、十分ではないのかね。まだその上に、お礼が欲しいのかい?」
このお話しでわかるように、悪い奴に親切にしても、恩返しは期待出来ません。
お礼の代わりに、ひどい仕打ちをされずにすめばさいわいだと、いう事になるのです。
「狩人とイヌ」
狩人がそばに来たイヌを見て、捕まえて自分の物にしようと思いました。
そして、持っていた食べ物をイヌに向かって、次々に投げてやりました。
するとイヌは、その人に言いました。
「あっちへ行って下さい。色々親切にして下さるので、かえってわたしは怖くなります」
人に色々物をくれる人は、下心があるに決まっているのです。
「人殺し」
人殺しをした男が、殺した相手の身内の人に追いかけられていました。
逃げ回っているうちに、ナイル川の岸に出ました。
見ると、そこにはオオカミがいました。
男はぎょっとして、岸に生えている木によじ登って身を隠しました。
ところが今度は、大きなヘビがこちらに向かってあがって来るのが見えます。
そこで男は、ナイル川に飛び込みました。
しかし川の中にはワニがいて、ガブリと食い殺されてしまいました。
悪者は、地上にも、空中にも、水中にも、どこにも安全な隠れ場所を
見つける事が出来ないという事を、このお話しは教えています。
「ロバと植木屋」
ロバが、植木屋に使われていました。
さんざん働かされるのに、食べ物は少ししかもらえないので、ロバはゼウスの神に、
「どうか、わたしがあの植木屋の所で働かないですむ様に、他の主人に代えて下さい」
と、お願いしました。
ゼウスはロバの願いを聞き入れて、陶芸家に売られる事にしてやりました。
しかしロバは、この家もまた嫌になりました。
前よりもこき使われ、ねんどや陶器を運ばされるからです。
それでロバは、また主人を代えて下さいとゼウスにお願いして、
今度は皮なめしの職人に売られました。
こうしてロバは結局、今までのどの主人よりも、ロバをこき使う人に
使われる事になったのです。
皮なめしの仕事がわかったとき、ロバはため息をついて言いました。
「ああ、何という事になってしまったんだろう。始めのご主人の所にいれば良かった。
ここにいたら、きっと自分の皮までなめされてしまう」
このお話しは、召使いというものは、色々な主人に仕えた後で始めて、
最初の主人の良さがわかるものだという事をしめしています。
嫌な先生や上司がいても、もう少し頑張ってみては?
「ゼウスとサル」
ゼウスの神は、森に住む動物たちに、
《皆の中で、一番美しい者を王さまにする》
と、いうお触れを出しました。
するとそこへ、心は優しいが、鼻は低く、毛のはげた、
醜い若ザルがやってきて、王さまに立候補すると言い出しました。
これを聞いて、他のみんなは彼を笑い者にしました。
しかし、そこへ醜い若ザルの母親が現れ、皆に向かって言いました。
「神さまが、息子を王になさるかどうかは分かりません。
しかし母親であるこの私には、息子が上品で気品があり、
そして、ここにいる誰よりも美しいという事が分かるのです」
ゼウスの神が若ザルを王さまにしたかどうかは分かりませんが、
若ザルを一番よく知っている母親には、
彼が最も王さまにふさわしいと思ったのでしょう。
価値観は、人それぞれ違います。
見た目だけで判断せず、相手の中身で判断するようにしましょう。
例年よりも雪も多く、四寒三温かもしれません。
緑のお爺さんもネックウォーマーを外したりしっかりはめたり、
手袋ももういいかと考えたり、なくては震える日があったり。
それでも季節の時計は暖かい方に動いています。
今週末は連続でびわ湖開きの日に開催される火まつりと
さくらまつりの会議があります。
どちらのイベントでも和太鼓の演奏をしますので、その練習もあり、
夜も多忙です。
「オオカミとサギ」
オオカミが骨をのどに突き刺して痛くてたまらないので、
誰か抜いてくれないかと探し回っていました。
するとちょうど良い事に、サギが向こうから来ました。
オオカミは、
「すみませんが、のどに刺さった骨を抜いて下さい。お礼はきっとしますから」
と、頼みました。
サギはオオカミののどの奥へ首を突っ込んで、骨を抜いてやりました。
そして、
「さあ、約束のお礼を下さい」
と、言いますと、オオカミは、こう答えました。
「おい、きみ、オオカミの口の中に突っ込んだ頭を、かすり傷1つなしに
無事に出せただけで、十分ではないのかね。まだその上に、お礼が欲しいのかい?」
このお話しでわかるように、悪い奴に親切にしても、恩返しは期待出来ません。
お礼の代わりに、ひどい仕打ちをされずにすめばさいわいだと、いう事になるのです。
「狩人とイヌ」
狩人がそばに来たイヌを見て、捕まえて自分の物にしようと思いました。
そして、持っていた食べ物をイヌに向かって、次々に投げてやりました。
するとイヌは、その人に言いました。
「あっちへ行って下さい。色々親切にして下さるので、かえってわたしは怖くなります」
人に色々物をくれる人は、下心があるに決まっているのです。
「人殺し」
人殺しをした男が、殺した相手の身内の人に追いかけられていました。
逃げ回っているうちに、ナイル川の岸に出ました。
見ると、そこにはオオカミがいました。
男はぎょっとして、岸に生えている木によじ登って身を隠しました。
ところが今度は、大きなヘビがこちらに向かってあがって来るのが見えます。
そこで男は、ナイル川に飛び込みました。
しかし川の中にはワニがいて、ガブリと食い殺されてしまいました。
悪者は、地上にも、空中にも、水中にも、どこにも安全な隠れ場所を
見つける事が出来ないという事を、このお話しは教えています。
「ロバと植木屋」
ロバが、植木屋に使われていました。
さんざん働かされるのに、食べ物は少ししかもらえないので、ロバはゼウスの神に、
「どうか、わたしがあの植木屋の所で働かないですむ様に、他の主人に代えて下さい」
と、お願いしました。
ゼウスはロバの願いを聞き入れて、陶芸家に売られる事にしてやりました。
しかしロバは、この家もまた嫌になりました。
前よりもこき使われ、ねんどや陶器を運ばされるからです。
それでロバは、また主人を代えて下さいとゼウスにお願いして、
今度は皮なめしの職人に売られました。
こうしてロバは結局、今までのどの主人よりも、ロバをこき使う人に
使われる事になったのです。
皮なめしの仕事がわかったとき、ロバはため息をついて言いました。
「ああ、何という事になってしまったんだろう。始めのご主人の所にいれば良かった。
ここにいたら、きっと自分の皮までなめされてしまう」
このお話しは、召使いというものは、色々な主人に仕えた後で始めて、
最初の主人の良さがわかるものだという事をしめしています。
嫌な先生や上司がいても、もう少し頑張ってみては?
「ゼウスとサル」
ゼウスの神は、森に住む動物たちに、
《皆の中で、一番美しい者を王さまにする》
と、いうお触れを出しました。
するとそこへ、心は優しいが、鼻は低く、毛のはげた、
醜い若ザルがやってきて、王さまに立候補すると言い出しました。
これを聞いて、他のみんなは彼を笑い者にしました。
しかし、そこへ醜い若ザルの母親が現れ、皆に向かって言いました。
「神さまが、息子を王になさるかどうかは分かりません。
しかし母親であるこの私には、息子が上品で気品があり、
そして、ここにいる誰よりも美しいという事が分かるのです」
ゼウスの神が若ザルを王さまにしたかどうかは分かりませんが、
若ザルを一番よく知っている母親には、
彼が最も王さまにふさわしいと思ったのでしょう。
価値観は、人それぞれ違います。
見た目だけで判断せず、相手の中身で判断するようにしましょう。
Posted by いとう茂 at 23:25│Comments(0)