2017年03月28日

その人を笑えますか⑰

今日は久しぶりに所属しているか会の例会に
出席してきました。
毎週火曜日に例会が開催されていますが、今年に入って3回目の
出席で、皆さんからご無沙汰という挨拶をいただきました。
監査委員の仕事もようやく終わります、多忙でしたが随分と
知識も増えた感があります。
この知識を次年度以降に活かしていこうと考えているところです。
議会も3月31日と4月1日の特別会議が終わると一休みですが、
5月15日の招集会議で正副議長、監査委員をはじめ常任委員会、
特別委員会の人事がありますので、各会派の代表は多忙が
続きます。
それが終わるとすぐに勉強会があり、6月通常会議が開会します。
新年度の予定を手帳に記入していると、1年が終わったような
感覚があります。
今年はなんとか時間を捻出して、四国遍路の3巡目を結願したいと
思っているのですが、あと残る札所は5つ、歩きなら2泊3日の
行程ですが、お大師さんに呼ばれたらご縁をいただけると
思っています。

「ライオンとカエル」

カエルが「ガァー、ガァー」と鳴いているところに、ライオンが通りかかりました。
「あんなに大きな声を出すのは、きっと大きなけだものだろう」
と、思って、ライオンは立ち止まって振り返りました。
しばらく見ていると、カエルが沼から出てきました。
ライオンはそばへ来て、カエルを踏み潰しながら言いました。
「なんだ、こりゃあ。こんな体であんな声を出すなんて、あきれた奴だ」

このお話しは、口ばかり達者で、他の事は何も出来ない、
おしゃべりな人の事をたとえています。
巧言令色少なし仁、剛毅木訥仁に近し、君子言に訥にして、
行ひに敏ならんと欲す。
弱い犬ほどよく吠える・・・・・・。


「野ネズミと家ネズミ」

野ネズミと家ネズミとは、とても仲良しでした。
家ネズミは友だちの野ネズミに呼ばれて、ご馳走になりに、
いそいそと野へ出かけました。
ところがオオムギとコムギばかり食べさせられたので、こう言いました。
「これじゃあ、きみ、まるでアリの生活だ。家へ来れば、
うまい物がいっぱいあるから、一緒に来て、何でもおあがりよ」
そこで2匹は、すぐさま出かけました。
そして家ネズミが見せたのは、マメやムギの他に、ヤシの実や、
チーズや、ハチミツや、果物のでした。
そこで野ネズミはビックリして、家ネズミの暮らしをたいそう褒めて、
身の不幸せを嘆きました。

さて、いよいよごちそうに手を出そうとした時、急に人間が戸を開けました。
ネズミは臆病ですから、2匹ともその音に驚いて壁の割れ目に飛び込みました。
しばらくして、今度こそごちそうを食べようとしましたが、
また別の人が部屋の中へ入ってきました。
それを見て、ネズミはまた穴に飛び込んで隠れました。
そこで野ネズミはお腹の空いた事など忘れて、
ためいきをつきながら家ネズミに言いました。
「さようなら。きみは、危ない目や、怖い目にさんざん会いながら、
腹一杯食べて機嫌良くそれを味わっているが、わたしはいくらみじめでも、
怖い目に会わずに、オオムギやコムギを食べてのんきに暮らしていくよ」

ビクビクしながら贅沢するよりは、質素でも、のんびり生きている方が良いのです。
住めば都、炊き立てのご飯と熱いみそ汁にお漬物、それだけあれば
余は満足じゃ。

「捕まえられたイタチ」

ある人がイタチをワナで捕まえて縛り上げ、水の入っているつぼに入れて
おぼれさせようとしました。
ところが、イタチが言いました。
「何てひどい目に会わせるのです。ネズミだのトカゲだの捕まえて、
あなたの為になっているのに」
すると、人が言いました。
「それは、お前の言う通りだ。
だが、ニワトリをみんな絞め殺したり、家中を荒らしたり、肉の入れ物を開けたりして、
ためになる事よりも、悪い事をたくさんするから殺してやるのだ」

良い事は少ししかせずに、悪い事はたくさんする。
でも、自分では良い人間だと思っている人に、このお話しをすると良いでしょう。
さい銭も多ければいいというものではないのでしょう。


「借金をしたアテネの男」

アテネの町のある男が、お金をたくさん借りていました。
貸した人が来て、早くお金を返せと言いましたが、
「わたしは貧乏で、とてもお金は返せません。しばらく待って下さい」
と、頼みました。
しかし、相手は承知しません。
そこで男は、たった一匹だけ飼っていたメスのブタを連れて来て、
「見ていて下さい。これが売れたら、お金を返します」
と、言いました。
間もなく、ブタの買い手が現れました。
「このブタは、たくさん子どもを産むかね?」
「ええ、どっさり産みますとも。これは特別なブタなのです。
何しろ秋の祭りには、メスの子どもだけをたくさん産みますし、
夏の祭りには、オスの子どもばかり産むのですよ」
買い手が聞いてビックリしていますと、お金を貸した人がそばから言いました。

「あなた、こんな事で驚いてはダメですよ。この調子だと、今にこのブタは、
春の祭りには子ヤギをたくさん産む事になりますからね」

少しでもお金をもうけるために、ありえないうそでも平気でいう人が、
このアテネの男にかぎらずたくさんいます。
守銭奴、最近この言葉も聞かなくなりました、昭和以前の
言葉なのでしょうか、爪の先に灯をともす、赤貧。
半値八掛け五割引き、そんな国有地もあるようです。

Posted by いとう茂 at 16:48│Comments(0)
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