2017年04月19日

違いますよね


「おざなり」と「なおざり」は、「いい加減に対処する」という意味では
同じですが、使う場面が違ってきます。
おざなりは、江戸時代の幇間や芸者衆が、客によって扱いを変えたり、
形ばかりの取り繕った言動をいった隠語。
そこから、その場しのぎで済ませることや、
いい加減に物事を済ませることを表します。
なおざりは「気に留めない」が原義の言葉で、
何もせずおろそかにしておくこと、成り行き任せにしておくことを表します。
おざなりは、物事に着手はしているが、その場だけの間に合わせの
時に用いる言葉で、「いい加減」なのは「着手の仕方」です。
なおざりは、物事に着手もしないで放置しておいたり、
真剣に取り組もうとしなさまに用いる言葉で、
「いい加減」なのは「物事に対する姿勢」です。

近しい友人の事ですが、カラオケの18番は吉幾三の雪国、
歌詞の中に、とめどなく頬伝う涙の・・・・と言うところがありますが、
その部分を「とどめなく」と歌います。
何となく意味は分かるのですが、なんとなくおかしい・・・・。
それで調べてみました、「とめどなく」は終わるところがない、際限ない、
といった意味で「とどめなく」は、残っていない、そんな意味が多いようで
とどめを刺すの反対と考えると、ずっと続くともとれそうですが、
どうやら、意味は違うようです。

日本中か関西か滋賀県、大津市だけかわかりませんが、友だちが買い物に
行くときに「〇〇ないか見てきて」そんな言い方を耳にすることがあります。
ないか見てくる、ないものは見えません。
店員さんに聞くときも「〇〇ないかな」、〇〇あるかなが正しいと思うのですが、
皆さんはこんな言い方を耳にしたり、言った覚えはありませんか。


Posted by いとう茂 at 22:36│Comments(1)
この記事へのコメント
笑いました!
おざなり…時たま使うのですが、寄る年波で?と言うより、なおざりだったか?それも今はすぐに検索できるのにせずに、ん?でわからない言葉はなるべく使わないようにしていました。それこぞなおざりですね。ひとつ勉強になりました。
そうです!「○○ないか見て来て」しょっちゅう言っています(笑)国語的には間違っているのでしょうが、意味は通じて「なかったわ」で…(笑)全国の方にお聞きしたいですね。
Posted by 剛大 at 2017年04月20日 05:27
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