2017年04月10日

入学式と卒団式

今日は午前中は膳所小学校の入学式で、午後からは粟津中学校の
入学式でした。
夕方からは和太鼓の石鹿っ鼓の新中学生の卒団式、入る者と
出る者、学校も太鼓の会も期限が決まっていますので、出会いと
別れがあります。
太鼓ですと長い子どもで4年、週に1回の練習とは言っても
一人ひとりに個性がありますし、練習や演奏会の思い出もあり、
しんみりするものがあります。

練習に来ている時は言うことを聞かない、まともにリズムが打てない、
見ていないところで手抜きをする、そんな子どもも何人か見てきましたが、
それでも、いざ卒団となると、今まで手のかかった子どもほど
気にもかかります。
卒団した子どもに何年かして、町で偶然に出会うと必ずと言ってほど
向こうから挨拶をしてくれます、成長して顔立ちが変わっていて
こちらが気が付かないだけなのですが、覚えていてくれるのが嬉しく、
そんな日は一日が気分良く過ごせるものです。

途中ブランクがありますが、指導を始めて25年、1期生は30代の
半ばを過ぎているのでしょう。
これまで指導してきた子どもたちが卒団とともに太鼓から離れて
いきました、何とか残して大人の部につなぎたいと思っていたのですが、
週1回の練習とは言え、中学校に入ってクラブ活動を始め、
高校でもクラブと受験勉強やアルバイト、進学や就職も市内とは
限らず、続けたくても続けられない事情が見えてきます。

さらに適齢期になり結婚、子どもが生まれて子育ての時期は
親の自由時間も制限されます、それが短くて5年、長ければ15年位は
続きますので、とても太鼓までは時間を割くことができないでしょう。
今年は中学になり卒団した子どもが3名、練習日の変更で卒団した
子どもが1名いました。
この先どんな人生を歩んでいくのか想像がつきませんが、
太鼓のように打てば響く、強く打たれば強く反応し、ゆるく優しく
打たれればゆるく優しく反応できる大人になってくれれば、
そんな思いで迎えに来た家族のもとに帰っていく後姿を
見送っていました。

Posted by いとう茂 at 22:55│Comments(0)
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