2017年09月08日
その人を笑えますか
「ツバメと鳥たち」
ヤドリギが育っているのを見て、ツバメは、
「これは、良くない!」
と、思いました。
ツバメは仲間の鳥たちを集めて、
「皆さん、ヤドリギが育つと、鳥の為には困った事になります。
ヤドリギから鳥モチが作られるからです。
だから、何はさておき、あのヤドリギが生えているカシの木から、
あれを叩き落としましょう。
もしそれが出来なければ、みんなで人間たちの所へ行って、
鳥モチで鳥を取るのを止めてくれる様に頼みましょう」
鳥たちは、ツバメをバカにして、
「もうろくババアが、何を言っているんだ」
と、言うだけでした。
そこでツバメは、一人で人間の所へ頼みに行きました。
人間はツバメの頭の良いのに感心して親切に迎えて、
自分たちの家に住まわせてやりました。
こうして他の鳥たちは人間に捕まって食べられてしまいましたが、
ツバメだけは大切にされて、人間の家の軒先に安心して
巣を作る事が出来ました。
このお話しは、先の事を見通せる人は、危険を免れる
という事を教えています。
陶器に入った液体は、それが水か酒か分かりません。
エイっと飲むのも手ですが酢かもしれません、そんな時に
ガラスのコップに移し替えたら中の液体が何か分かります。
危険の察知も勇気や思い付きだけではなく慎重に考える
そんなことが必要でしょう。
「イノシシと馬と猟師」
イノシシと馬が、同じ野原で暮らしていました。
イノシシがいつも草を踏み荒らすし、小川の水を汚すので、
馬はこらしめてやろうと思って猟師に、
「あのイノシシをやっつけたいから、手伝いをして下さい」
と、頼みました。
すると猟師は、
「お前がくつわをつけて、わたしを背中に乗せなければ、
手を貸すわけにはいかないよ」
「はいはい。その通りにしますから、よろしく」
そこで猟師は馬にまたがってイノシシをやっつけましたが、
その後、馬に乗ったまま自分の家に帰って馬を小屋につないでしまいました。
協力を頼む相手は、慎重に選びましょう。
日本が馬にならないためには誰に頼めばいいのでしょう・・・・
Posted by いとう茂 at 23:17│Comments(0)