2017年12月17日

「子ども食堂」のいまを知る

特別養護老人ホームのカーサ月の輪に行ってきました。
誰かの見舞いでも私の入所でもありません。
糸賀一雄記念財団と滋賀県の共催で、「福祉の世界に関わっている
あなたも!!まだまだ知らない 福祉の世界」の6回目の研修会が
特養で開催されましたので参加した次第です。
参加者は18名、定員が20名でしたのでほぼ満員状態で、福祉の
世界で活動をしている人ばかりで、議員は一人でした。

3時間と言う予定でしたが終わってみると長さを感じない研修会
でした、1部では糸賀財団の副理事長であり、自らも障害者の
子どもがいる、全国手をつなぐ育成会会長の久保厚子さんの
講演がありました。
「この子らを世の光に」糸賀一雄さんの遺した言葉ですが、改めて
その意味の大きさに気づかされました。

水平社宣言の最後の部分に、人の世に熱あれ、人間に光りあれ。
そういう一節がありますが、どちらも大きな意味を持つ言葉だと
思います、意味があるということは、そこには大きな思い、願いがある
そういうことを感じ取ることも必要なことだと思います。

この施設では昼間にデイサービスで使用している場所を月に一度
学校に行きづらく家庭でも居場所のない子どもを招いて夕食や
風呂、話し相手や勉強を教えて家庭的な雰囲気で子どもの
居場所づくりをしています。
その中で子どもひとりに大人が一人ついて相談に乗ったり一緒に
遊んだり、子どもにすれば大人を独り占めできる喜びは簡単に
想像できます。
誰でも行ける子ども食堂に行けない子どもはたくさんいます、
そんな一歩手前の子どもの支援を行っている団体や組織は
まだまだ少ないのが実情で、急速に数を伸ばしている
子ども食堂とは対照的です。

1部の久保さんの話の中で障害者と家族、そして世間の間には
壁があるという話がありました、どんな壁があるのか世間側にいる
人間は今一度考えて見なければいけませんし、同様に生活困窮者と
世間の壁も考えなければいけない問題だと思います。
グループワークでは児童相談所と障害者自立支援協議会の
職員の方と同じグループでした。
現場の話もお聞きできましたし、議員としてということではなく
人間としてどうすればいいのか、どうしなければいけないか、
そんなことを強く感じた研修でした。

Posted by いとう茂 at 20:24│Comments(0)
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