2017年12月19日

ほほえむちから②

この前の研修でいただいた小冊子「ほほえむちから」の中に
糸賀一雄さんの著書からの語録が掲載されていましたので、
紹介したいと思います。
仏教の教えに無財の七施というものがあります、これは
人に施しをするのは物やお金ばかりではなく、自分は
何も持っていなくても施しはできる。
思いやりの心から出てくる愛情を説いたものだと解釈を
しています。
惻隠の情に通ずるものを感じ、心がけているのですが・・・・・。

眼施(げんせ)やさしい眼差しで人に接する
和顔悦色施(わげんえつじきせ)にこやかな顔で接する
言辞施(ごんじせ)やさしい言葉で接する
身施(しんせ)自分の身体でできることを奉仕する
心施(しんせ)他のために心をくばる
床座施(しょうざせ)席や場所を譲る
房舎施(ぼうじゃせ)自分の家を提供する

この中の和顔悦色施がほほえむちからかも知れませんし、
眼施や身施も入るような気もします。

「この子らを世の光に」
重症な障害をもったこの子たちも立派な生産者であるという
ことを、認め合える社会をつくろうということである。
「この子らに世の光を」あててやろうという哀れみの政策を
求めているのではなく、この子らが自ら輝く素材そのもの
であるから、いよいよ磨きをかけて輝かそうというものである。
「この子らを世の光に」である、この子らが、生まれながらにして
もっている人格発達の権利を徹底的に保障せねばならぬと
いうことなのである。

「共感の世界」「愛の育ち」
心身障害とか、精神薄弱とかいわれる人々と私たちが、
実は根が一つなんだ。
本当に発達観から見て根っこが一つだという共感の世界を
ー理屈の上でもせめて共感の世界というものの根拠が
あることを、私たちは知りたいと思います。
本当に共感できるかどうかは年季がかかります。
何年かかってもいいから、あわてず急がず、本当に心の中に
愛を育てていきたいと思います。
愛は育つものです。
もともと心の中にあるから育つのです。

Posted by いとう茂 at 22:30│Comments(0)
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