2018年08月17日

ぼんやり外を眺めて・・・・・

市役所の控室からは、後ろの山と青空にぽっかり浮かんだ
白い雲、隣の高校の屋上にたなびく日の丸、外周に植えられた
桜の木がゆっくり枝を揺らしているのが見えます。
ゆっくり動くものと動かないもの、背中に太陽を浴びて
午前中を過ごし、午後からは左手の南から陽光を受けて過ごしました。
ほぼ毎日こうした景色を見ながら過ごしています。
今朝は涼しい中で迎えることができましたが、猛暑、酷暑は
当分続くのでしょう。

ところで、この暑さは自然のせい・・・・・・だけでしょうか。
ヒートアイランド現象というのがあります、郊外の自然地域に比べ、
都市部ほど局地的に気温が高くなる現象です。
高温域が島状の形になることからこう呼ばれるらしいのですが、
これも、自然のせいでしょうか。
夏は暑いもの、そのことはわかっていますが、人間の活動で
発生する熱、人口排熱も原因の一つだと言われています。
これは、都市の多様な産業活動や社会活動に伴って熱が排出され、
ることで起こります、舗装路やコンクリートのビル街、エアコンの放出熱、
自動車の排気熱、ほかにもあるのでしょうが、すべて人間の経済活動の
産物です。

ゴミを出すのは生き物の中で人間だけですが、熱を出す道具や施設を
作るのも人間だけです。
地面を這いずり回るアリにしてみれば地表の温度が上がり、ずいぶん
生きづらくなったと感じているかもしれません。
上がった温度を下げるためにグリーン‐インフラストラクチャーと称して、
緑化公園を設けてヒートアイランド現象を緩和させるとか、人工湿地帯を
設けて洪水を防ぐ対策も実施されていますが・・・・・・。
足し算でしか物事は進んでいません、燃費が悪い車で遠くまで
行かなくてはいけない、そんな条件でガソリンタンクを大きくして走行距離を
長くする、そんな発想に見えます。

自動車の方はハイブリッドや電気自動車の実用化が進んでいます、
エアコンも電気の消費量を少なくするタイプが普及しています、それでも
過去最高気温の41,1度を埼玉県で記録しましたし、その次の高温も
岐阜県で今年記録しています。
もちろん、エアコンの使用をやめて熱中症になれと言っているわけでは
ありません。

自然を科学の力で抑え込んで自分たちが快適で便利な暮らしを続けようと
考える、それも無意識のうちに・・・・・・。
そのことが、いつまで続くのか、許されるのか、そう考える自分と暑い、暑いと
言ってエアコンの温度を下げている自分がいます。

Posted by いとう茂 at 21:42│Comments(0)
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