2018年09月17日

糸賀一雄没後50年企画

今日は人間発達研究所と神戸大学主催の
「糸賀一雄の最後の講義ー愛と共感の教育ー」を考える
講義を聞いてきました。
参加者は50名余り、障害者福祉の関係者や大学生が
中心で議員は私だけでした。
50年前の9月17日、講演中に糸賀一雄さんは突然倒れて
翌日亡くなったということでした。
講義は3部制で、1部は最後の講演を英訳してそれを題材にして
考えるというもので、講師は香港中文大学日本研究科の先生が
講義を進められました。

たびたび出てくる英語は無視をして、最後の講演録を読んで
いましたが、共感できる内容で時には講師の話も耳に入らない
こともありました。
この最後の講演録を振り返っての講義だけでも十分価値はあると
思います。
2部はびわこ学園で働く相談支援専門員の講義でした。
仕事の内容から具体的な支援例の話とビデオ、糸賀一雄さんの
教えの実践と、現場の話を分かりやすく、そして熱く語って
いただきました。

3部は全国障害者問題研究会の30代前半の男性の講義でした。
東京と滋賀の経験の浅い施設職員との話し合いの結果を
もとに話を進められました。
同年代の議論の結果ということで価値観が近い分盛り上がりも
あったかもしれませんが結論に偏りがもしかするとあるのかと
思って聞いていました。

生活困窮者への自立支援、保護観察対象者への更生支援、
そうしたことも重要なことですが、発達障害者支援も含めて
障害者への支援については、ゆりかごから墓場まで続くことが
大半で、支援期間の長さが違います。
支援期間の長短は別にして、どこか同じ課題を含んで
いるように思います。
学問的なことか倫理的なことか感情的なことか、そのどれもか
時間のある時に自分なりに掘り下げてみようと思います。

Posted by いとう茂 at 21:30│Comments(0)
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