2018年09月18日

駟も舌に及ばず

いったん口に出した言葉は、4頭立ての馬車で追いかけても、
追いつくことはできない。言葉は慎むべきであるという
意味で論語に出てきます。
紀元前の乗り物で4頭立ての馬車は最も速い乗り物でした。
言葉は慎重にという意味になりますし、現代ではインターネットで
流れた言葉を取り消すのは不可能だと言われています。
これも駟も舌に及ばずと言えるでしょう。

若い頃に好きな女の子にラブレターを書いても翌日には
もう一度読み返せと言われたことがあります。
夜中まで様々なことを考えて一人の世界に閉じこもって
書き上げたラブレターは、時として無茶なことや過激なことを
書いていたりしますが、書き上げたという達成感から
そのまま封筒に入れて翌朝ポストイン、この手の失敗は
結構あると思いますし、一般質問でも原稿が出来上がると
妙な達成感があり、読み返しもせずに本番に臨んでしまったり、
読み返しても上の空で誤字や言い回しの間違いに気づかない。
そうしたこともあるかも知れません。

人間である以上過ちはつきものです、大きい小さいの差は
あってもこれまでに一度も過ちを経験していない人は神か
よほど鈍感な人だと思います。
大切なのは過ちの後の処理だと思います。
これも論語からですが、子曰く、過ちて改めず、是を過ちと謂う
また、過ちては則ち改むるに憚ること勿れ、過ちに気づいたら
すぐに謝罪や訂正をしなさいという意味です。

さらに、孔子は人の過ちにはそれぞれ癖がある。
過ちを見れば、その人がどういうタイプかが分かる、とも
言っています。
こんなことをしたり顔で言っている自分ですが、過ちが
服を着て歩いている自分だということをもっと知らないと・・・・・。

Posted by いとう茂 at 23:01│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。