2018年12月19日

特別委員会

今日は午前中に特別委員会が開催されました。
私は公共施設対策特別委員会で、委員会の冒頭に請願の
審議があり請願者や関係者が大勢傍聴に見え、ケーブル
テレビも入り緊迫した空気の中で始まりました。
最初に請願者から「市民センターの統廃合計画を白紙に戻し、
市民と共に安心して住み続けられる大津市のまちづくりを
築いていくことを求める」
請願についての趣旨説明がありました。
その後質疑の時間になり、各会派から反対、賛成の討論があり、
採決に入ったところ採択することに賛成議員が少数につき
採択しないものと決定しました。

私も反対した会派に所属していますが、統廃合計画を白紙に戻す、
このことが主な反対の理由です。
公共施設の削減については大津市だけでなく全国の自治体で
共通する課題です、背景には高齢化社会の到来と少子化による
税収の減少、人口減少があります。
収入面で減ることが目に見えていますし、支出の方でも扶助費や
社会保障費などの民生費は右肩上がりで、一般会計を
圧迫しています。

このことを市民に丁寧に説明して理解を求めることが浸透して
なかったのか、これは結果論ですが・・・・・・。
10年前と民生費を比較すると平成21年が302億円、今年度は
470億円、少し正確さにかけるかもしれませんが、10年で
1,5倍以上増加していることは間違いありません。
一般会計に占める割合も45%ほどになっています。
これからさらに、団塊の世代が後期高齢者を迎える2025年が
やってきます、そうなると民生費がもっと増加することも考えられ、
介護や病気にならないように健康の重要性が見直され、
健康診断で早めに病気を見つける、あるいは予防する、そうした
対応も講じられていますが、無料の検診であっても受診率はそれほど
上がらず、担当部局ではその向上策を日々模索中とも言えます。

毎年、決算報告では大津市の財政は〇〇年連続黒字と
報告されていますが、近年に入り少しずつですが財政状況も
ゆとりの幅が狭くなっているのも事実です。
来年から急に夕張市のような赤字の自治体に転落ということは
ありませんが、公共施設をこのまま維持すれば修繕費や
更新費用、さらには維持に必要な人件費などの経費が膨らみ
他の市民サービスが低下することは十分考えられることです、
これからは性格の違う施設を一つにして維持費の削減をはかる、
複合化や、一つの施設にいくつもの機能を持たせる多機能化も
視野に入れた公共施設の在り方が示されると思います、
市民センターについても昨年11月に示された素案については
私も反対で、所属する会派全員が反対です、現在策定中の
よりよい案は地元説明会での意見や、議会での質疑・一般質問の
内容が反映されたものになると期待しているのが現状です。

Posted by いとう茂 at 23:01│Comments(0)
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