2019年03月08日
質疑・一般質問③
2月通常会議の一般質問です。
かなり長くなりますが、一度に報告します、皆さんは手記を
お読みになって、どんな感想を持たれるでしょう。
違う角度から学校や教育委員会のいじめに対する質問を
することは簡単ですが、それは女の子の望むことでは
ありませんし、私もそれは避けたいと思いました。
いじめられていた側からの声はほとんど表面に出てきません、
この勇気ある声をいじめ防止の対策に生かしていただけることを
心から願います。
いじめやひきこもり、不登校対策について分割質問方式で
質問を行います。
昨年6月、自宅で開設した、ひきこもり、不登校等の相談窓口の
「えこ~」でいじめや不登校で悩み苦しんでいる人の役に
たててほしいと、3年ほど前から関わっている、いじめにあった
女の子からもらった手記を披露します。
この手記は、本人はもとより保護者からも、公表の了解を
得ていますし、質問についても本人と保護者に目を通してもらい、
内容についても了承してもらいました。
今日はお母さんと一緒にネット中継を見てくれています。
小学校の高学年からいじめが始まり、中学校でもいじめは続き、
休みながらも高校進学を果たしました。
高校に入学して、環境が変わり毎日登校して、意欲的に
クラブ活動にも参加していましたが、1年生の後半から再び
いじめが始まり、2年生になる春休みに教科書を買うために、
学校に行ったのを最後に不登校になりひきこもりになりました。
そして、1年間のひきこもりを経て、この4月から1学年遅れて、
復学の意志を固めましたが、現在は、まだまだ人と会うのに
抵抗があるため、少しでも多くの人に会って慣れようと、
いろいろな場所に出かけるようにしています。
では、これから読み上げます。
「いじめにあっている人へ」
いじめに、あってる人は、おおかたの人が、いじめる人は、
最低と思ってると思います。
いじめられたことを、過去に変えた時が、何か乗り越えた時と、
言う人が多いと思いますが、私は、違うと思います。
「いじめられてない人にわかるかよ」って思ってると、思います
小学5年生 ~ 中学3年生
小学5年生の時、音声チック症と、診断されました。
「絶対に、うるさいし、いじめられる。自分では、おさえられないのに、
すごく、叫んで疲れるし、苦しいし、苦情くるし、家族にも、
周りの方にも迷惑だし、どうしよう」って思ってました。
実際に、苦情は、毎日のようにきました。
いまでも、インターホンの音が、すごく、怖いです。
がいじ・きしょい・けがれる・うざい・ホーホーホーうっさいねん
私は、音声チック症なので、病気の真似を、されて、うるさいって、
言われました。授業に集中できない、とかも、言われました。
その後に、皆に笑われました。
中学3年生~最近まで
リストカットと、自分で自分を棒などで殴ってました。
リストカットは、全身にやってました。
「いじめられる・孤独・生きてる感じがしないし・絶望感・
死にたくなるような、つらい過去」と言う気持ちが、心の中にあり、
生きるために、リストカットをしてました。
リストカットは、周りから見たら、「人の気を引くため、
かまってほしいだけ、死にたくてしている」と、思われることが、
多いと思います。
「次は、しないって、約束して」「刃物没収するから」などと、
強引に、言うのはよくありません。
リストカットしてる人を、傷つけて、苦しめるだけです。
ご家族や周りの人がとる対応は、冷静に傷を見て、
その傷にあった、手当てをして「何があったの? 話聞くよ」と、
言うほうがいいと思います。
そして、自殺未遂 (オーバードース)を3回しました。
<オーバードースとは>
セルネース リスペリドン 風邪薬などを、大量に飲むことです。
私は、リストカットが、エスカレートして、リストカットしても、
気持ちが、おさまらなくなってきて、死にたくなってきました。
それから、不登校&引きこもりになりました。
外・人が、怖かったです何もしないって分かってるのに人が、
ナイフを持ってくるとか、思ってました。
私は、いじめた人・助けてくれた人・クラスメイト・色々な人に、
心の底から、感謝できた人が、いじめを乗り越えた人だと思います。
嫌々感謝するのではなく、「いじめて、くださったから、自分の、
悪いところを、なおせたよ。本当に、ありがとうございました。」
と、思えた人が、いじめを本当の意味で、乗り越えた人だと思います。
いじめは、いじめられる人に、原因がないと、いじめられないと思います。
実際に、私も、そうでした。
中学生の時、私は態度が悪く友達や先生に暴言を、吐いてました。
「死ね うざい デブ きしょい消えろ など・・・」
みんな、私から、離れていきました。
それで、やっと、自分が、原因で悪かったと、気が付きました。
暴言と態度を、治すために誰に対しても、暴言を吐かない
ありがとう ごめんなさい と言うと決めました。
そしたら、高校生になった時には、暴言は治っていました。
「ありがとう・ごめんなさい」
を、言い過ぎと、言っていただいたくらいです。
以上、私のいじめに対する、考えでした。
色々、聞いていただいて、ありがとうございました。
私を、いじめてくれた人・先生・助けてくれた人・神様・仏様・
まわりの皆さま・家族の皆さま本当に、申し訳ございませんでした。
ありがとうございました。
以上が、女の子の手記です。
最初に、この手記を聞いて、どう感じられたでしょうか、
担当課が作成したものではなく、率直な感想を市長と
教育長にお訊ねします。
いじめにあったあった女の子からの手記に対する感想に
ついてでございますが、この女の子が大変苦しまれたことに対し、
心からお詫び申し上げます。
もし可能であれば、ぜひ、私自身がお会いし、女の子が
手記に書かれたいじめに対する考え方や、女の子の
お気持ちについてお話を聴かせてもらい、直接、
お詫びしたいと思っています。
小中学校の時に、いじめ対策推進室の相談員とも面談を
行われたとのことでしたが、当時を振り返り、相談中断後の
対応のあり方を含め、調査してまいりたいと考えております。
また、教育委員会においても、今回の事案及び学校の
対応について調査が必要と考えています。
また、当該生徒の思いを受け止め、今後このようなことが
起こらないよう、児童生徒のSOSに寄り添った丁寧な対応や、
いじめ対策担当教員を中心とした組織対応を徹底する必要性を
改めて感じたところです。
教育委員会としましては、当時の対応がどうであったのか、
まずしっかりと調査・検証をしてまいります。その上で、
再発防止に向け努めてまいりたいと考えております。
まずもって、当該生徒が市立小中学校でいじめを受けて、
大変な苦しみの中、生活されてきたことに対して、
申し訳ない気持ちでいっぱいです。
また、当該生徒の思いを受け止め、今後このようなことが
起こらないよう、児童生徒のSOSに寄り添った丁寧な対応や、
いじめ対策担当教員を中心とした組織対応を徹底する必要性を
改めて感じたところです。
教育委員会としましては、当時の対応がどうであったのか、
まずしっかりと調査・検証をしてまいります。
その上で、再発防止に向け努めてまいりたいと考えております。
女の子のように、学校でいじめを受け続けてきた子どもたちは、
これ以上いじめを受けたくないし、自分も他人を傷つけたくないと
考えます。
そして、あきらめの境地に至り、生きる意欲を失い、
そのまま時間が過ぎてしまいます。
ここで、このようないじめから引きこもりつながった事例を
どれくらい把握され、どのような対策をとっているのかお訊ねします。
いじめから引きこもりにつながった事例についてでありますが、
平成26年度以降いじめにより年間30日以上学校を
欠席している児童生徒として、小中学校から報告が
あった事例は4件ございます。
これらの事例に関して、学校は別室や放課後の登校、
こまめな家庭訪問など、当該児童生徒の不登校状態の
改善に向けた取組や、学習の支援を進めてまいりました。
また、心理や福祉、医療などの専門家の見解を基に、
当該児童生徒らの心のケアや、関係機関と連携した
支援等にも取り組んでまいりました。
加えて、それぞれの事例について調査・検証を行い、
その結果から見えてきた学校の課題を踏まえ、再発防止に
努めてきたところです。
女の子は、「音声チック症」のために、いじめを受けてきました、
しかし、彼女は「いじめてくれたから、自分の悪いところを治せた」
とも言っています。
本市では、中学生の自死事件を教訓に、市と教育委員会に、
それぞれ関係部署を設置し、いじめ対策に総合的・多角的に
取り組んでいます。
私は、この女の子のように、いじめ対策にいじめを受けた側の
考えや言葉を自分で取り入れ、自らで克服することにつなげることも、
解決策の一つであると考え、参考にすべきと考えますが、
本市の見解をお訊ねします。
子どもたちがいじめの被害者の立場にたって、その思いに
寄り添うことは、いじめの未然防止や早期発見に加え、
いじめの克服にもつながるものと考えております。
教育委員会では、平成29年度から「いじめを克服する心の育成」を
目的として、子どもの心を育てる教育実践プログラムの構築に
取り組んでおり、特別活動や道徳の授業において、
いじめを受けた側の考えや意見を学びに取り入れながら、
「感情を適切に表現する力」や「助けを求める力」、
「違いを認めて支えあう力」等の育成に努めているところです。
この女の子は、いじめに対する考えの中で、自らを振り返り、
克服していこうとしていますが、克服できず、
引きこもりになるケースも数多くあると思います。
子ども・若者総合相談窓口では、ひきこもりやニートなど、
社会生活を営む上で困難を抱える子ども・若者や家族を対象に、
様々な支援機関と連携されていますし、アンケートも
実施されるなど、ニーズ調査もされています。
他にも、保健所、すこやかやあんしん長寿相談所、
教育相談センターなどの機関がいじめの対応にあたっています。
しかし、相談先が数多くあるが故に、どこに何をお願いすれば
いいのかわからなくなることもありますし、その人に適さない
相談場所かもしれません。
先ほど申しました女の子と家族も小中学校の時に3度いじめ相談室に
相談しましたが、本人の「もういいです」という言葉で相談は中断されました。
しかし、言葉の裏には違う意味や叫びがあったのかも知れません、
そうした声を丁寧にくみ取るのもいじめ解決には不可欠だと考えます。
いじめや引きこもりに関する相談で、昨年、本人や家族の申し出により、
中断した件数と中断後の対応についてお訊ねします。
昨年4月から12月末現在では、保護者から相談があり、
その後、連絡がないケースが1件ございました。
また、中断後の対応についてですが、今年度からは、
子ども自身から大丈夫と聞けない間に連絡が途切れた時には、
子どもの状況を電話や手紙などにより確認し、子どもが望んだ場合は、
子どもが安心できるまで相談対応を行っております。
続いて、中断でいじめが解決したと考えておられるのか
本市の見解をお訊ねします。
相談の中断でいじめが解決したと考えているのかに
ついてでございますが、先ほども申し上げましたが、
子どもが安心して生活ができるまで相談対応を行うことが
重要と考えております。
中断となった場合についても、子どもの状況を確認するなど、
継続した対応を行っております。
次に、様々な要因で引きこもりになった方に、適した相談窓口を
分かりやすく示し、丁寧に案内していくべきだと考えますが、
本市の見解をお訊ねします。
本市では、各相談窓口の情報を、広報おおつやチラシ、
パンフレットをはじめとする様々な広報媒体に掲載して
広く周知を図るとともに、支援内容などが分かりやすく
伝わるよう工夫をしているところでございます。
議員お述べのとおり、当事者の方がその状況に最も適した
相談窓口につながることは非常に重要であることから、
今後も丁寧な案内に努めてまいります。
ひきこもりの中には、対人恐怖症や家庭内暴力、発達障害、
うつ症状を示す場合もあり、医療や専門的なサポートが必要な
方もおいでになります。
しかし、これらに関わっておられないケースも多いと聞きます。
相談だけでは解決できない、医療等の専門的なサポートについては、
保健所や医療機関等との連携が必要であると考えますが、
本市はどのような対策を行っているのかお訊ねします。
子ども・若者総合相談窓口では、まず相談員がしっかりと
面談を行ったうえで、当事者の状況に応じて、大津市保健所や
滋賀県立精神保健福祉センターなどへつなぎ、
専門的な医療支援を受けることができるよう連携しております。
なお、大津市保健所では、精神障害のある方などを対象に、
精神科専門医による思春期相談において、家族指導などを
実施しており、来所相談だけではなく、自宅に訪問するなど、
早期発見、早期対応に努めるとともに、必要な場合は医療機関への
紹介や情報提供を行っております。
引きこもり対策は、若年層には「変わるための後押し」が必要で、
中高年には「変わりたいと思えるだけの理由を作ること」が
大切だとお聞きしています。
引きこもりの方は、自分の部屋以外に居場所がないだけでなく、
「将来が見えないこと」も引きこもっている大きな要因であり、
家族も、近所や周囲の視線が気になり、相談に踏み出せない
状況が多くあります。
こうして、地域では、引きこもりの存在が見えにくいまま、
長期化・高年齢化しています。
このような方々が、まずは、目指すべき方向をはっきりさせるために、
地域や家族の支援も必要であると考えます。
地域の支援を得るには、まず、地域の理解が必要です。
学校には行くもの、社会に出たら働くものという認識は
間違っていないと思いますが、こと、ひきこもり対策には
当てはまらない場合が多いように思います。
ひきこもりについての知識の啓発等、不登校も含めて
地域の理解を得るために、関係部局をあげて、市民向けの
連続講座などを開催すべきと考えますが、本市の方策についてお訊ねします。
ひきこもり等の対策においては、本人を取り巻く周囲の理解を
得ることが必要であると考えております。
今年度は12月に「ひきこもる若者」をテーマとした市民向けの
公開講座を実施いたしました。
また、教育相談センターにおいては、不登校などの教育や
子育ての悩みに関する講演会を実施しております。
引き続き、参加しやすい講座を実施する等、ひきこもりや
不登校に対する市民の方々の理解が深まるよう努めてまいります。
次に、本市や社会福祉協議会は、地域や家族とより連携を図り、
行政の枠を超えた対策を新たに講じるべきだと考えますが、
本市の方策についてお訊ねします。
当事者にとって最も身近な家族の存在は非常に重要であり、
子ども・若者総合相談窓口においても、初回の相談者の
およそ7割がご家族となっていることから、まずは家族を
通じて本人の状況把握や関係構築に努めております。
また、様々な関係機関がネットワークを形成し、効果的に
支援するために設置した子ども・若者支援地域協議会においては、
行政に限らず、地域団体やNPO法人などにもご参加いただき、
事例を用いた意見交換会などを行い、連携を深めている
ところであります。引き続き、より幅広くかつ、
本人に寄り添ったきめ細やかな支援に努めてまいります。
最後の質問として、私は、今からちょうど6年前となる
平成25年2月定例会に、教育委員会定例会で、いじめに関する
質問で、教育委員長が「いじめの防止には家庭での倫理観の
構築が大切」との発言に対して越市長が「責任転嫁だ」と
批判をされたことについてお訊ねしました。
この発言は新聞等でも大きく報道されましたが、改めて、
当時の教育委員長の発言は責任転嫁であったのでしょうか、
私のこれまでの質問やいじめの事例を改めて念頭に
置いていただき、越市長の現在の見解をお訊ねします。
当時の教育委員長が、いじめ対策について「最も重要なのは
家庭での倫理観の構築」と述べられたことべられたことについて、
平成25年1月当時、私が申し上げたのは、行政として、
子どもを預かる学校として、どのようにいじめを防いでいくかと
いうことが、今、市民から大津市の教育委員会に求められていることで、
それはまさに大津市の教育委員会の仕事であって、
そこにしかできないことであり、家庭教育の重要性は否定をしないが、
まず教育委員会としてすべきことは、今回の件を十分に検証した上で
どういう対策をするかということが一番市民から求められて
いることであって、それができていない段階で家庭教育の
重要性というのは責任転嫁と言われても仕方ないのではないかと
思うということで、現在もそのように考えています。
かなり長くなりますが、一度に報告します、皆さんは手記を
お読みになって、どんな感想を持たれるでしょう。
違う角度から学校や教育委員会のいじめに対する質問を
することは簡単ですが、それは女の子の望むことでは
ありませんし、私もそれは避けたいと思いました。
いじめられていた側からの声はほとんど表面に出てきません、
この勇気ある声をいじめ防止の対策に生かしていただけることを
心から願います。
いじめやひきこもり、不登校対策について分割質問方式で
質問を行います。
昨年6月、自宅で開設した、ひきこもり、不登校等の相談窓口の
「えこ~」でいじめや不登校で悩み苦しんでいる人の役に
たててほしいと、3年ほど前から関わっている、いじめにあった
女の子からもらった手記を披露します。
この手記は、本人はもとより保護者からも、公表の了解を
得ていますし、質問についても本人と保護者に目を通してもらい、
内容についても了承してもらいました。
今日はお母さんと一緒にネット中継を見てくれています。
小学校の高学年からいじめが始まり、中学校でもいじめは続き、
休みながらも高校進学を果たしました。
高校に入学して、環境が変わり毎日登校して、意欲的に
クラブ活動にも参加していましたが、1年生の後半から再び
いじめが始まり、2年生になる春休みに教科書を買うために、
学校に行ったのを最後に不登校になりひきこもりになりました。
そして、1年間のひきこもりを経て、この4月から1学年遅れて、
復学の意志を固めましたが、現在は、まだまだ人と会うのに
抵抗があるため、少しでも多くの人に会って慣れようと、
いろいろな場所に出かけるようにしています。
では、これから読み上げます。
「いじめにあっている人へ」
いじめに、あってる人は、おおかたの人が、いじめる人は、
最低と思ってると思います。
いじめられたことを、過去に変えた時が、何か乗り越えた時と、
言う人が多いと思いますが、私は、違うと思います。
「いじめられてない人にわかるかよ」って思ってると、思います
小学5年生 ~ 中学3年生
小学5年生の時、音声チック症と、診断されました。
「絶対に、うるさいし、いじめられる。自分では、おさえられないのに、
すごく、叫んで疲れるし、苦しいし、苦情くるし、家族にも、
周りの方にも迷惑だし、どうしよう」って思ってました。
実際に、苦情は、毎日のようにきました。
いまでも、インターホンの音が、すごく、怖いです。
がいじ・きしょい・けがれる・うざい・ホーホーホーうっさいねん
私は、音声チック症なので、病気の真似を、されて、うるさいって、
言われました。授業に集中できない、とかも、言われました。
その後に、皆に笑われました。
中学3年生~最近まで
リストカットと、自分で自分を棒などで殴ってました。
リストカットは、全身にやってました。
「いじめられる・孤独・生きてる感じがしないし・絶望感・
死にたくなるような、つらい過去」と言う気持ちが、心の中にあり、
生きるために、リストカットをしてました。
リストカットは、周りから見たら、「人の気を引くため、
かまってほしいだけ、死にたくてしている」と、思われることが、
多いと思います。
「次は、しないって、約束して」「刃物没収するから」などと、
強引に、言うのはよくありません。
リストカットしてる人を、傷つけて、苦しめるだけです。
ご家族や周りの人がとる対応は、冷静に傷を見て、
その傷にあった、手当てをして「何があったの? 話聞くよ」と、
言うほうがいいと思います。
そして、自殺未遂 (オーバードース)を3回しました。
<オーバードースとは>
セルネース リスペリドン 風邪薬などを、大量に飲むことです。
私は、リストカットが、エスカレートして、リストカットしても、
気持ちが、おさまらなくなってきて、死にたくなってきました。
それから、不登校&引きこもりになりました。
外・人が、怖かったです何もしないって分かってるのに人が、
ナイフを持ってくるとか、思ってました。
私は、いじめた人・助けてくれた人・クラスメイト・色々な人に、
心の底から、感謝できた人が、いじめを乗り越えた人だと思います。
嫌々感謝するのではなく、「いじめて、くださったから、自分の、
悪いところを、なおせたよ。本当に、ありがとうございました。」
と、思えた人が、いじめを本当の意味で、乗り越えた人だと思います。
いじめは、いじめられる人に、原因がないと、いじめられないと思います。
実際に、私も、そうでした。
中学生の時、私は態度が悪く友達や先生に暴言を、吐いてました。
「死ね うざい デブ きしょい消えろ など・・・」
みんな、私から、離れていきました。
それで、やっと、自分が、原因で悪かったと、気が付きました。
暴言と態度を、治すために誰に対しても、暴言を吐かない
ありがとう ごめんなさい と言うと決めました。
そしたら、高校生になった時には、暴言は治っていました。
「ありがとう・ごめんなさい」
を、言い過ぎと、言っていただいたくらいです。
以上、私のいじめに対する、考えでした。
色々、聞いていただいて、ありがとうございました。
私を、いじめてくれた人・先生・助けてくれた人・神様・仏様・
まわりの皆さま・家族の皆さま本当に、申し訳ございませんでした。
ありがとうございました。
以上が、女の子の手記です。
最初に、この手記を聞いて、どう感じられたでしょうか、
担当課が作成したものではなく、率直な感想を市長と
教育長にお訊ねします。
いじめにあったあった女の子からの手記に対する感想に
ついてでございますが、この女の子が大変苦しまれたことに対し、
心からお詫び申し上げます。
もし可能であれば、ぜひ、私自身がお会いし、女の子が
手記に書かれたいじめに対する考え方や、女の子の
お気持ちについてお話を聴かせてもらい、直接、
お詫びしたいと思っています。
小中学校の時に、いじめ対策推進室の相談員とも面談を
行われたとのことでしたが、当時を振り返り、相談中断後の
対応のあり方を含め、調査してまいりたいと考えております。
また、教育委員会においても、今回の事案及び学校の
対応について調査が必要と考えています。
また、当該生徒の思いを受け止め、今後このようなことが
起こらないよう、児童生徒のSOSに寄り添った丁寧な対応や、
いじめ対策担当教員を中心とした組織対応を徹底する必要性を
改めて感じたところです。
教育委員会としましては、当時の対応がどうであったのか、
まずしっかりと調査・検証をしてまいります。その上で、
再発防止に向け努めてまいりたいと考えております。
まずもって、当該生徒が市立小中学校でいじめを受けて、
大変な苦しみの中、生活されてきたことに対して、
申し訳ない気持ちでいっぱいです。
また、当該生徒の思いを受け止め、今後このようなことが
起こらないよう、児童生徒のSOSに寄り添った丁寧な対応や、
いじめ対策担当教員を中心とした組織対応を徹底する必要性を
改めて感じたところです。
教育委員会としましては、当時の対応がどうであったのか、
まずしっかりと調査・検証をしてまいります。
その上で、再発防止に向け努めてまいりたいと考えております。
女の子のように、学校でいじめを受け続けてきた子どもたちは、
これ以上いじめを受けたくないし、自分も他人を傷つけたくないと
考えます。
そして、あきらめの境地に至り、生きる意欲を失い、
そのまま時間が過ぎてしまいます。
ここで、このようないじめから引きこもりつながった事例を
どれくらい把握され、どのような対策をとっているのかお訊ねします。
いじめから引きこもりにつながった事例についてでありますが、
平成26年度以降いじめにより年間30日以上学校を
欠席している児童生徒として、小中学校から報告が
あった事例は4件ございます。
これらの事例に関して、学校は別室や放課後の登校、
こまめな家庭訪問など、当該児童生徒の不登校状態の
改善に向けた取組や、学習の支援を進めてまいりました。
また、心理や福祉、医療などの専門家の見解を基に、
当該児童生徒らの心のケアや、関係機関と連携した
支援等にも取り組んでまいりました。
加えて、それぞれの事例について調査・検証を行い、
その結果から見えてきた学校の課題を踏まえ、再発防止に
努めてきたところです。
女の子は、「音声チック症」のために、いじめを受けてきました、
しかし、彼女は「いじめてくれたから、自分の悪いところを治せた」
とも言っています。
本市では、中学生の自死事件を教訓に、市と教育委員会に、
それぞれ関係部署を設置し、いじめ対策に総合的・多角的に
取り組んでいます。
私は、この女の子のように、いじめ対策にいじめを受けた側の
考えや言葉を自分で取り入れ、自らで克服することにつなげることも、
解決策の一つであると考え、参考にすべきと考えますが、
本市の見解をお訊ねします。
子どもたちがいじめの被害者の立場にたって、その思いに
寄り添うことは、いじめの未然防止や早期発見に加え、
いじめの克服にもつながるものと考えております。
教育委員会では、平成29年度から「いじめを克服する心の育成」を
目的として、子どもの心を育てる教育実践プログラムの構築に
取り組んでおり、特別活動や道徳の授業において、
いじめを受けた側の考えや意見を学びに取り入れながら、
「感情を適切に表現する力」や「助けを求める力」、
「違いを認めて支えあう力」等の育成に努めているところです。
この女の子は、いじめに対する考えの中で、自らを振り返り、
克服していこうとしていますが、克服できず、
引きこもりになるケースも数多くあると思います。
子ども・若者総合相談窓口では、ひきこもりやニートなど、
社会生活を営む上で困難を抱える子ども・若者や家族を対象に、
様々な支援機関と連携されていますし、アンケートも
実施されるなど、ニーズ調査もされています。
他にも、保健所、すこやかやあんしん長寿相談所、
教育相談センターなどの機関がいじめの対応にあたっています。
しかし、相談先が数多くあるが故に、どこに何をお願いすれば
いいのかわからなくなることもありますし、その人に適さない
相談場所かもしれません。
先ほど申しました女の子と家族も小中学校の時に3度いじめ相談室に
相談しましたが、本人の「もういいです」という言葉で相談は中断されました。
しかし、言葉の裏には違う意味や叫びがあったのかも知れません、
そうした声を丁寧にくみ取るのもいじめ解決には不可欠だと考えます。
いじめや引きこもりに関する相談で、昨年、本人や家族の申し出により、
中断した件数と中断後の対応についてお訊ねします。
昨年4月から12月末現在では、保護者から相談があり、
その後、連絡がないケースが1件ございました。
また、中断後の対応についてですが、今年度からは、
子ども自身から大丈夫と聞けない間に連絡が途切れた時には、
子どもの状況を電話や手紙などにより確認し、子どもが望んだ場合は、
子どもが安心できるまで相談対応を行っております。
続いて、中断でいじめが解決したと考えておられるのか
本市の見解をお訊ねします。
相談の中断でいじめが解決したと考えているのかに
ついてでございますが、先ほども申し上げましたが、
子どもが安心して生活ができるまで相談対応を行うことが
重要と考えております。
中断となった場合についても、子どもの状況を確認するなど、
継続した対応を行っております。
次に、様々な要因で引きこもりになった方に、適した相談窓口を
分かりやすく示し、丁寧に案内していくべきだと考えますが、
本市の見解をお訊ねします。
本市では、各相談窓口の情報を、広報おおつやチラシ、
パンフレットをはじめとする様々な広報媒体に掲載して
広く周知を図るとともに、支援内容などが分かりやすく
伝わるよう工夫をしているところでございます。
議員お述べのとおり、当事者の方がその状況に最も適した
相談窓口につながることは非常に重要であることから、
今後も丁寧な案内に努めてまいります。
ひきこもりの中には、対人恐怖症や家庭内暴力、発達障害、
うつ症状を示す場合もあり、医療や専門的なサポートが必要な
方もおいでになります。
しかし、これらに関わっておられないケースも多いと聞きます。
相談だけでは解決できない、医療等の専門的なサポートについては、
保健所や医療機関等との連携が必要であると考えますが、
本市はどのような対策を行っているのかお訊ねします。
子ども・若者総合相談窓口では、まず相談員がしっかりと
面談を行ったうえで、当事者の状況に応じて、大津市保健所や
滋賀県立精神保健福祉センターなどへつなぎ、
専門的な医療支援を受けることができるよう連携しております。
なお、大津市保健所では、精神障害のある方などを対象に、
精神科専門医による思春期相談において、家族指導などを
実施しており、来所相談だけではなく、自宅に訪問するなど、
早期発見、早期対応に努めるとともに、必要な場合は医療機関への
紹介や情報提供を行っております。
引きこもり対策は、若年層には「変わるための後押し」が必要で、
中高年には「変わりたいと思えるだけの理由を作ること」が
大切だとお聞きしています。
引きこもりの方は、自分の部屋以外に居場所がないだけでなく、
「将来が見えないこと」も引きこもっている大きな要因であり、
家族も、近所や周囲の視線が気になり、相談に踏み出せない
状況が多くあります。
こうして、地域では、引きこもりの存在が見えにくいまま、
長期化・高年齢化しています。
このような方々が、まずは、目指すべき方向をはっきりさせるために、
地域や家族の支援も必要であると考えます。
地域の支援を得るには、まず、地域の理解が必要です。
学校には行くもの、社会に出たら働くものという認識は
間違っていないと思いますが、こと、ひきこもり対策には
当てはまらない場合が多いように思います。
ひきこもりについての知識の啓発等、不登校も含めて
地域の理解を得るために、関係部局をあげて、市民向けの
連続講座などを開催すべきと考えますが、本市の方策についてお訊ねします。
ひきこもり等の対策においては、本人を取り巻く周囲の理解を
得ることが必要であると考えております。
今年度は12月に「ひきこもる若者」をテーマとした市民向けの
公開講座を実施いたしました。
また、教育相談センターにおいては、不登校などの教育や
子育ての悩みに関する講演会を実施しております。
引き続き、参加しやすい講座を実施する等、ひきこもりや
不登校に対する市民の方々の理解が深まるよう努めてまいります。
次に、本市や社会福祉協議会は、地域や家族とより連携を図り、
行政の枠を超えた対策を新たに講じるべきだと考えますが、
本市の方策についてお訊ねします。
当事者にとって最も身近な家族の存在は非常に重要であり、
子ども・若者総合相談窓口においても、初回の相談者の
およそ7割がご家族となっていることから、まずは家族を
通じて本人の状況把握や関係構築に努めております。
また、様々な関係機関がネットワークを形成し、効果的に
支援するために設置した子ども・若者支援地域協議会においては、
行政に限らず、地域団体やNPO法人などにもご参加いただき、
事例を用いた意見交換会などを行い、連携を深めている
ところであります。引き続き、より幅広くかつ、
本人に寄り添ったきめ細やかな支援に努めてまいります。
最後の質問として、私は、今からちょうど6年前となる
平成25年2月定例会に、教育委員会定例会で、いじめに関する
質問で、教育委員長が「いじめの防止には家庭での倫理観の
構築が大切」との発言に対して越市長が「責任転嫁だ」と
批判をされたことについてお訊ねしました。
この発言は新聞等でも大きく報道されましたが、改めて、
当時の教育委員長の発言は責任転嫁であったのでしょうか、
私のこれまでの質問やいじめの事例を改めて念頭に
置いていただき、越市長の現在の見解をお訊ねします。
当時の教育委員長が、いじめ対策について「最も重要なのは
家庭での倫理観の構築」と述べられたことべられたことについて、
平成25年1月当時、私が申し上げたのは、行政として、
子どもを預かる学校として、どのようにいじめを防いでいくかと
いうことが、今、市民から大津市の教育委員会に求められていることで、
それはまさに大津市の教育委員会の仕事であって、
そこにしかできないことであり、家庭教育の重要性は否定をしないが、
まず教育委員会としてすべきことは、今回の件を十分に検証した上で
どういう対策をするかということが一番市民から求められて
いることであって、それができていない段階で家庭教育の
重要性というのは責任転嫁と言われても仕方ないのではないかと
思うということで、現在もそのように考えています。
Posted by いとう茂 at 21:31│Comments(0)