2019年07月23日

気のおけない仲間

先週の海の日と翌日にかけて、男ばかり6名で
恒例になっている1泊旅行に行ってきました。
1泊と言っても、出発が月曜日の正午で帰ってきたのが
翌日の昼前・・・・・。
しかも行先は同じ大津市内の近江舞子です。
当初は7名の参加者でしたが、急な仕事が入り1人が
キャンセルになりました。
以前は、片山津、山代、城崎など遠くまで出かけていたことも
ありましたが、最近は近江八幡の国民休暇村などの近場が
多くなりました。

これには原因があります、私と同い年の男性が平成7年に
ガンで胃の全摘を行いました。
定期的に検査に行き、再発は見られなかったのですが、
ここに来て糖尿病から様々な病気を併発して、今では24時間の
栄養補給を医療機器で行っています。
昨年も旅行に行ったのですが歩くのもままならず、小さな段差でも
誰かの手を借りないと越えられない、そんな状態でした。
今年は自動車に乗るのも1時間程度、その範囲で行先を探して、
近江舞子に決まりました。

あたりに観光に行くわけでもなくホテルに入ると大相撲を見ながら、
雑談とアルコール、私はノンアルコールでしたが夕食前で、アルコールも
控えめにして点滴の男性以外で大浴場へ、男同士でもこうした
非日常体験が楽しく、風呂から帰ると点滴の男性も交えて談笑。
夕食も色気はありませんでしたが、それぞれの共通した思い出話に
花が咲き、私以外はずいぶんお酒が進んだようです。

いつもなら参加者全員が一部屋で寝て、次の日に誰々のいびきが
やかましかった、いやいやお前の方がやかましかったとなるのですが、
今回は4名と2名に分かれました。
年も同じですので私が進んで点滴の男性と同じ部屋で、寝ることに
しましたが、二人でテレビを見ながら年金のこと、健康のこと、
親兄弟のことなど、ぽつりぽつりと飾ることなく話しました。
誰でも心に疼く部分があります、そこを先の尖ったもので突かれたり、
不意に鷲摑みされる痛みも、誰もが知っていることだと思いますが、
互いに疼く部分を見せ合うことで、疼きが楽になることもあります。
40キロ余りの体重で、食事もほとんど手をつけない彼でしたが、
こうして、気のおけない仲間と一夜を共にするのが何よりの
楽しみにしているのがよくわかります。
いつまで一緒に行けるかわかりませんが、私以外の仲間も
来年も一緒に行きたい、そう思っていることは確かです。


Posted by いとう茂 at 21:29│Comments(0)
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