2020年03月20日

出会い

人生が長いか短いかはそれぞれの受け止め方で
違ってくると思います。
人それぞれ歩む人生は違っていますし、その途中で
出会う人も違います。
二人の人が同じ人に出会っても、かかわり方が違うと二人に
及ぼす影響や受ける印象も違ってきます。
スーパーで同じ列に前後で並ぶ出会いもあれば、並んだ人と
レジを打つ人という出会いもあります。
こうした実際の出会いもあればテレビや新聞を通しての
出合い、もちろんこちらからの一方的な出会いですが、それも
ご縁です、そのご縁を大切にできるかどうかで、その後の
生き方や考え方が変わるかも知れません。

私の場合なら四国遍路の御大師様、弘法大師は平安時代の
人ですから実際の出会いがあるはずはありません。
それでも自分で出会いだと認識してその出会いを大切にする。
だから遍路が続けられているように思いますし、山科の一灯園の
代表をされていたころの石川洋さんの本で、大石順教尼との
出会いもありました。
こちらも故人になられていますが、大阪の劇団の代表をしている
人の養女になり、代表の乱心で10代の時に両手の肘から下を
切り落されてしまい不自由な体になっても、当時の一灯園の代表の
西田天香さんから、修行をしたいのなら誰の助けもなしに一人で
一灯園まで来るように言われて、大阪から京都の山科まで一人で
電車に乗って通い修業を積まれた人です。
著書の「無手の法悦」は読んで感動した覚えがあります。
手がないのに何が喜びなの、そんなことを考えながら読んでいました。
口で筆をくわえて文字を書いたり絵を描いたり、その苦労は我々の
考える以上のものがあったと思います。

あれがないとこれができない、あの人がいないとこんなことはできない。
世の中はすべて条件が揃って、物事をやり始めるということは案外、
少ないものです。
今あるもの、いる人でしか始められないことのほうが多いと思います。
そんな中でも精いっぱい物事を進めていると・・・・・思わぬ出会いが、
新しいご縁がいただけるものだと思っています。
こんな楽天家だから何とかなってきたのか。
そんなのだから意外な出会いやご縁があると思うほうが気が楽です。
この先もよき出合い、よきご縁がいただけることを願うばかりです。

Posted by いとう茂 at 20:05│Comments(0)
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