2020年03月21日

非常事態

今日の2時前に公衆電話から携帯に電話が
かかってきました。
公衆電話から珍しいなぁ、と思いながら電話に出ると
「困ってる、困ってる、困ってる」と早口で連呼でした。
一瞬いたずら電話かと思い「はい、伊藤ですがどちら様ですか」
そう尋ねたのですが「困ってる、困ってる、困ってる」を
繰り返すばかりでした。
それでも、「どこからおかけですか」と尋ねると「浜大津の駅前、
困ってる、困ってる、困ってる」と少し話が進みましたが、
ほとんど事情が分かりません、「何を困ってるの」「カードも保険証も
全部落とした」落とし物をしたのだとわかり、「そしたら警察に
届けたんかなぁ。」と話すと今度は「もう切れる、もう切れるお金がない」
そこで電話は切れてしまいました。
買い物の途中でしたので浜大津まで行くにも、1時間近くかかります。
公衆電話からでしたので、こちらから連絡の取りようがなく、
家に帰ってくると、家族から「大変やったんや、電話かかったやろ」と
言われ、公衆電話のことを話すと、その電話の主がうちに来て
家の前で座り込んでいたということでした。
警察に行ったらうちに行くように言われたということでしたが、
そんなことがあるのか疑問でしたが確認する方法がありません。

気持ちがざわついたままでしたが、5時過ぎに固定電話から電話が
あり、公衆電話の主でした。
相変わらず「困ってる、困ってる」の連発でしたが、今度は固定電話、
切れる心配がありませんので、時間をかけて名前や状況を聞きましたが
もう一つ語句がはっきりせず、その上早口ですので全体像は
わかりませんでした。
それでも、生活支援施設に通所していること、認定特定非営利活動法人
にかかっていること、市役所の障害福祉課に顔見知りの職員がいること、
生活保護を受給していてケースワーカーの名前もわかりました。

今日は、生活支援施設は休みですし、市役所や認定特定非営利活動法人も
休みですので月曜日に、とりあえず生活支援施設に出向いて話をしてくる
約束をしました。
認定特定非営利活動法人の名称も聞き出せませんでしたが、担当の
名前が私が知っている認定特定非営利活動法人にいる人と同じでしたので
こちらも月曜日に確認しなければいけません。
公衆電話の時は落としたと言っていた保険証やカードが、固定電話の
時は泥棒に入られて盗まれたに変わっていました。
通所している施設から考えると知的障害があるようです。
月曜日には、ほかの相談者に同行して支援機関との面談があります。
その前後に動くしかありませんが、えこーで面談を考えています。
家に来たときは、えこーの広報紙を持っていたということでしたが、
明日都の大津社協に置いていますので、それを手にしてくれたようで、
広報紙を見て電話をくれたようです。
「つなぐ∞つながる」よく電話をしてくれました、どの程度の知的障害かは
判断できませんが、相談と支援は先が見えない長い道です。

落としたにせよ、盗まれたにせよ公衆電話の主には非常事態です。
どうしていいかわからずパニックになっているのも声の調子で
わかりました。
とにかく面談で気持ちを落ち着けてもらえたら、そのためにも公衆電話の
主の生活背景を知る必要があります。
安心できるえこーを実感してもらえれうように、できるだけのことは
したいと思います。

Posted by いとう茂 at 21:55│Comments(0)
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