2020年06月18日

逞しいなぁ

逞しいと聞いてどんなことを思い浮かべるでしょうか。
筋骨隆々とした体つき、作っても作っても食べ続ける
若い人の姿、凛とした孫や子どもの制服姿、諦めずに
挑戦し続ける姿・・・・・・。
逞しいの意味を調べると以下のような解説がありました。
① 体つきががっしりしていて強そうである。
② 意志が強くて、くじけない。
③ 力強く頼もしい。活力にみちあふれている。
④ 目を見はるほど盛んである。
ほぼ、同じような解釈をしていて・・・・・ほっ。

逞しいの意味の③か④に当たると思いますが、これまでは
それほど気にしなかった光景に考えさせられました。
どのくらい前か忘れましたが、アスファルトの小さな割れ目に
大根が生えているのを、根性大根と言ってマスコミで話題に
なったことがありました。
大根だから話題になりましたが、今日見た光景は道路の
わきの側溝や割れ目から生える雑草でした。
運転中でじっくりは見ることができませんでしたが、歩道側に
視線を向けて走っていると、点々と雑草が生えているのに
気が付きました。

近江大橋の上にも車道、歩道を問わず雑草が生えています。
種が車か風に運ばれて芽を吹いたところが近江大橋だった。
雑草にしてみればこれが普通の姿で、石ころだらけの
河原やほとんど水がない砂地のところにも根を張って
子孫を残してきたのだと思います。
こうした道路の雑草は、定期的に人間の手で抜き取られたり
切られたりします。
美しくなった景観が保てた・・・・・そう思うのは人間だけ。
雑草にしてみればあるがままに生えているのが景観です。
雑草がない景観は景観ではない、口のきけない雑草は
何も言わず、どんなところにでも根を張り命を保持している。
自然景観を大切に、その意味も考えてしまいました。

山頭火の句に「ぬいてもぬいても草の執着をぬく」というのが
あります。
生えているのは執着があるからか、それともそうしかできないから
生えているのか・・・・。
一度雑草に聞いてみたい気がしました。

Posted by いとう茂 at 20:55│Comments(0)
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