2020年06月22日

思い出し遍路⑤

3番札所の金泉寺を出て右手へ4番札所の大日寺までは
5・6キロだったと思います。
平地から少し山手に入っていったのを覚えていますが、
それも最後の方だけだったように記憶しています。
相変わらず幹線道路と並行した道でのんびり歩けます。
時々、出会う人はほとんどがあいさつをしてくれ、遍路姿が
珍しいものではなく日常的に目にしているのも関係が
あるのかもしれません。

40分ほど歩くと愛染院に着きます。
細長い境内ですがお寺と言うよりは通り道と言った感覚で、
ひっそりしたたたずまいで迎えてくれます。
山門には人なれした犬が1匹、床几に腰を下ろして休憩、
足元に犬が近づいてきて物欲しそうな顔でこちらを見上げていました。
ここでも納経してもらえますが、札所のような納経所は見当たらず、
住職も普段着で僧侶のようには見えませんでした。
写真を見てもらえばわかるように、ここの納経は筆ではなく
刷毛で書かれています。
88番の大窪寺の納経と見比べてもらえば、その違いが分かると
思います。

しばらく休んだ後、重くなった足で大日寺を目指します。
遍路道には方向を示す立て札や遍路マークがあり、導いて
くれますが・・・・こっちに行くの・・・・・民家の軒下を歩き、
田んぼのあぜ道を歩いていきます。
それが終わると山の方に向かい周囲は林ばかりになってきます。
そこを通り過ぎると太い道と合流、幹線道路からバスや自家用車が
上がってきて追い抜いていきました。

大日寺の前は広い駐車場になっていて、山門の横では地元の
果物などを販売していました、いくら安くても歩きですので買うわけには
いかず、横目で見ながら通り過ぎお参りです。
まだまだ不慣れで手と口を清めるのを忘れたり、人がいると般若心経を
唱える声も小さく・・・・・口の中でもごもご・・・・早口。
時刻は昼前で、お腹もすいてきますがファミレスや食堂があるはずもなく
広い道路を下って5番札所の地蔵寺を目指します。
思い出し遍路⑤

Posted by いとう茂 at 14:44│Comments(0)
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