2020年06月23日

納経帳

4番札所の大日寺あたりから足の豆がつぶれ、指のあたりが
じくじくしだして皮がむけているところが痛くてたまらなくなり、
歩く姿勢もおかしな形になり余計に疲れがでました。
なんとやわな歩き遍路、今ならそう思いますが当時は痛い、痛いを
心の中で唱えながら歩いていました。
気分を変えて納経帳についてアップします。

四国88か所や西国33か所などのお参りに行く人の
大部分が持っている納経帳、お参りした証にいただく
御朱印で、四国では御朱印帳と呼んでいる人もいました。
本来は経を納めることだと思います。
般若心経を写した用紙を専用の箱に納める、あるいは
読経でもいいのかもしれませんが、真偽のほどは・・・・・。
歩きでも自動車でも、そしてツアーでもほとんどの遍路は
納め札を写経の代わりに納めます。
この納め札にも回った回数で色が変わるという取り決めが
ありますが、これは後付けのしきたりだと思っています。

もともと、札所と言うくらいですからお参りした人が、その証拠に本堂や山門に木の札を打ち付けていたことから、札所と言う名称が
生まれたということで、お参りの人が多くなりあちこちに札を
打ち付けられては大変ということで、現在のような紙の札が
誕生したのでしょう。
歩き遍路にとって辛いのは重い荷物です、少しでも荷物は少なく、
着替えも洗えるなら最低限、雨着も防寒着と兼用、いらなく
なった荷物は宅配便で送り返す・・・・様々な工夫をしながら
歩いている人が多いのが現実だと思います。
お金を節約するということで野宿を選択する人は、それなりに
大きな荷物を背負っていますが、季節のいいときに1泊くらいなら
気分転換になりますが、あまり気色のいいものではありません。

荷物を軽くするという理由で納経帳も最初は小さくて軽いものに
しましたが、これだと88か所全部の納経が収まりません。
途中で買い足し、買い足しして別格や奥の院の御朱印もいただき
ましたので、お礼参りに高野山に行ったときには3冊目になって
いました。
奥の院で前の人がB5の納経帳に御朱印をいただいているのを見て、
その場でB5の納経帳を購入して、新たに御朱印をいただきました。
2度目からのお参りは朱印だけで、4度以上同じ札所をお参りすると
朱印が重なってしまいますが、それはそれで歴史を感じることができ、また違う味わいがあるものです。

この納経帳ですが、最後はどうするということですが棺桶に入れる、
家族に残しておく、札所に納めると特別な決まりはないようです。
御朱印をいただいた半襦袢は亡くなった人にかけるのが習慣に
なっていますが、納経帳にはそうした決まりがない・・・・・・。
4冊の納経帳をどうしょう・・・・・。
納経帳

Posted by いとう茂 at 15:11│Comments(0)
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