2020年07月03日

思い出し遍路⑧

痛い足を引きずりながら民宿に到着、時間はまだ
4時ころだったと思います。
食事話と聞いていましたが・・・・・ビールもない。
風呂は近くの御所の郷と言う道の駅にある天然温泉、そこまでは
車で送迎があり、入浴の割引券もありました。
食事も道の駅で済ませて帰りにコンビニに寄ってもらい、
ビールと軽いつまみ、それと翌日の朝食を調達して民宿に
戻り、一人宴会でした。
隣室にはどうやら女性のグループが泊まっていたようで、
結構騒々しい夜になりましたが、疲れていたのかいつの間にか
夢の中で、ぐっすり眠りました。

翌朝は薄暗い時間に目が覚め、昨夜コンビニで買ったおにぎりで
腹ごしらえを済ませて、8番熊谷寺に向かって出発、足は豆がつぶれて
ぐじゅぐじゅしていましたが、案外こうした痛みには強いことを
自分でも初めて気が付きました。
筋肉痛はありませんでしたので、歩くことには大きな支障はなく、
緩やかな登りの車道を2キロ余りでしょうか、朝もやの中を気持ちよく
歩けたのを覚えています。
途中に昨夜入浴に訪れた道の駅があり、それを横目で見ながらの
遍路二日目でした。

熊谷寺は入ると駐車場と納経所があり、境内には御詠歌が流れています。
細長い参道をご詠歌を聞きながら歩くと本堂が見えてきます。
誰もいない本堂ではなるべく大きな声で般若心経を唱えて
いましたが、なにせ新米遍路ですから息継ぎのたびにリズムが乱れ
唱えながら自分でもおかしく吹き出しそうになっていました。
本堂を出てから階段を上がって大師堂へ、ここでもへたくそな
般若心経です、お大師さんも苦笑いではなかったのか・・・・・。

納経を済ませて9番札所の法輪寺を目指しますが、熊谷寺の大きな山門が
目の前に・・・・そびえるといった表現の方が似合いそうな山門で、
四国で一番大きい山門のようです。
遍路道は二通りあり車道を歩くコースと山門の前に出るコースがありますが、
距離が短いのは車道の方でしたので、こちらを選択しました。
しばらく山門を見上げながら休憩していましたが、昨日よりも今日の方が
歩く距離が長いのと、帰りの高速バスの時間もありますので予定の
時間通りかそれより少し早めに歩かなくてはいけません。
法輪寺までは2キロ余り約40分の道のりです、急ぐと見落とす景色が
多くなります。
法輪寺の印象もあまり強くは残っていません。

Posted by いとう茂 at 16:04│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。