2020年07月29日

遠路はるばる・・・・

今日はえこーの面談日でした。
今日の面談は家族の会にも参加している人で、この前の
日曜日にも出会っていました。
大津市ではなく、市外に居住で一番最初のご縁は
電話でした、どんな人か想像もつきませんでしたが
切羽詰まった声を聞いて放っておけないと感じて、次の日に
面談をしました。
よく大津まで・・・・、えこーまで相当距離があり面談も通常は1時
から始めていますが、今日の相談者は1時間遅れの面談です。
今日も昼前に出たと話していましたので、2時間ほどかけて
えこーに来ていることになります。

これも親が子どもを思う気持ちが強い現れですし、こちらも
いい加減な対応はできないと身が引き締まる思いで面談に
臨むことになります。
ご主人が急逝して、その後は母一人子一人の生活で
さぞや苦労されたということは話を聞けば聞くほど響いてきます。
小さな村社会と言うのか、昔からのしきたりを今も守り続けて
住民が出ていく機会も多いようで、男女の役割もはっきり
していて、ここは女性、これは男性の役目と決まっていますが
外に出ていけない息子、外部には家にいないことになっている
息子に代わって母親が出て行かなくてはならず、薄々、
そこの家の息子がひきこもりだと周囲が分かっていても
男性の出番があるしきたりでは出て行かないと許してもらえない、
ここではこのまま住み続けることができない、とすべてを処分して
違う土地へ移住も真剣に考えていますし、自分が死んだ後、
自分の体が自由にコントロールできなくなったときに子どもは
どうすればいいのか、行政の支援はどんなものがあるのか、
そのことも真剣に考えています。

えこーのスタッフの間では、ひきこもりからの脱出は、たぶん
この家族ではないかと話しています。
母一人ということもあるのでしょうか、責任感と言うのか
行動力というのか、貪欲、前向き、それでいてひたむき
精一杯さを感じます。
もちろん家族の会の参加者はすべて精一杯の努力をして
何とかひきこもりや不登校から抜け出させたいと思っている
ことは面談を通して分かっていますし、えこーに相談してみよう、
そう考えて外に向いて歩こうとしている姿勢からもうかがえます。

話を聞くことの方が多い面談ですが、こちらが学びや気づきの
場をいただいている、そんな気持ちになります。

Posted by いとう茂 at 23:14│Comments(0)
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