2020年08月11日

アーティストになってもらいました

この前の日曜日はえこーの開設日でした。
相談者と当事者が来てくれて楽しい時間を過ごしていきました。
この当事者は先月も相談者と来てくれて、えこーが
居心地がいいところか・・・・・本人にはそんな意識はないと
思いますが、えこーとえこーのスタッフが面接試験を受け、
見事合格してこの日曜日の再訪問になったと思っています。
これまでのことや最近の様子などは一切話をしていません、
何も話さなくてもいい、自分がくつろげるスタイルで過ごして
くれることもえこーの目的です。
居場所があるんだ、ちょっと行ってみよう、そんな感覚で
えこーを利用してくれる人もありです。

日曜日は前回にスタッフが提案した芸術作品づくり・・・・・。
ほぼ3時間かけて二つの作品が完成、この間は集中して
無言の時間が多くあり、相談とは無縁の時間でした。
完成した作品は相談者と当事者では印象が違いますが、
どちらもほんのりした作品で玄関に飾ってもおかしくない
出来栄えで、来月は少しステップアップした作品を作る
ことになりました。
メニューの提案はしますが、無理に食べさせるようなことは
しません、あくまで本人が興味を持ってやる気を出せるのを
待つだけです。

作品ができて感想の時間に、これだけ集中して何かに取り組んだ
のは本当に久しぶりだったと、相談者も当事者も話してくれ
スタッフも嬉しい思いでした。
こうした作品を作る時間を当分は継続して、えこーに行くことが
楽しいと感じてくれれば、次は当事者だけでえこーに来て
何かができるようにメニューを考えたいと思っています。
親と離れて親以外の人と接する機会を増やし、人に慣れていく、
これも自立に向けて必要なことですので、徐々に進めて
いければと考えています。

親と離れることで親に対する気遣いもなくなり、自分の意見を
はばかることなく言える、そうなれば自分を見つめることも
できるようになりますし、自分は自分と言う意識も芽生えるように
なるのではと考えています。
親に迷惑をかけたくない、親に不快な思いをさせたくない、
親の前ではいい子でいなければ・・・・・そう考える子どもも
多くいるように思います。
そうなってしまうと自分の意見が言えず、親の言うままに
なり、自分に対する自信も持つことができなくなるのでは、と
考えます、何をするにも言うにも親の顔色を窺ってしまう
事がよいことだと思いませんので、できるだけ自由に考え
話ができる環境を提供する必要性を感じています。

こうして相談者だけでなく当事者が来てくれるのは、稀な
ケースですし、そのぶんえこーも嬉しく思っています。
なかなか当事者まで行きつかないのが現実で、行きついても
一緒に楽しく時間を過ごす・・・・・とても高いハードルです。
今月はもう一人、えこーが面接試験を受ける当事者がいます、
飾っても仕方がありませんし、メッキは剥げてしまいます。
素のえこーで出会ってきます。

Posted by いとう茂 at 15:02│Comments(0)
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