2020年12月08日
どうしとるかなぁ
高校時代3年間同じクラスの同級生のことです。
仕事で高いところから転落して下半身が思うように動かず、
仕事に就けなくなって20年くらいになるのでしょうか。
高校時代はずっと同じクラスでしたし、試験の時には
通路を挟んで隣でした。
「おい、伊藤見せてくれ」もう時効ですので・・・・・。
中間、期末の試験になると、いつも隣から彼がこうささやきます。
答案用紙を持ち上げて教官が離れた頃合いを見計らい
それを斜めにして彼に見えるようにします。
「アカン、光ってる」どうやら光線の具合で光って見えない
こともあったようです。
こちらは手を動かして角度を変えながら目は教官の動きと
視線を追っていました。
そのおかげとは言いませんが彼も卒業し、家業を継ぎました。
びわ湖に面した砂浜に作業所があり景色のいいところでした。
1度何人かで夜釣りにその作業所に行ったことがありますが、
周囲は建物も何もない真っ暗なところで、波の音だけが
聞こえる貸し切りの砂浜でした。
そこから見た星空のきれいだったこと、ずっと見ている私の横で
彼は何は珍しい、そんな顔をしていました。
なにも釣れなかったと記憶していますが、星空だけで満足でした。
車が好きでしたので毎週土曜日になると男3人ほどで、京都まで
ドライブに行き、帰りは私の家に寄るのが恒例でした。
来るとその日に京都で見かけた女の子の話をしたり、街の様子を
報告してくれ、男ばかりで「傷だらけの天使」「ウィークエンダー」を
見て盛り上がっていました。
番組名でイメージできる人はおそらく前期高齢者前後から上の
年齢でしょう・・・・・。日付が変わるまでに私の所に来ていたことになりますから、考えれば
可愛いものです。
その後は雑談をしながら雑魚寝です。
正月とお盆は、お酒が入りました、彼の家も含め友だちの家を
会場にして朝まで飲みながら麻雀、いきなり麻雀には
なりませんが、話が一段落すると誰かが「さぁ・・・」これが合図でした。
麻雀を知らない彼は、「また麻雀け、もっとしゃべろけ」、これが
いつものセリフです。
それでも、彼は誰かの後ろで知らない麻雀を見ながら、誰に
話しかけるでもなく朝まで声を発していました。
20歳の時に2台の車で5人が九州まで出かけた時も、彼は一緒
でした、屈託のない笑顔「えへへ」が彼のトレードマークで
本当に気のいい人間です。
それが転落事故があってからは、動けない自分が腹立たしかったのか
自暴自棄になりアル中になっていると聞いて、会いに行ったことが
あります。
「嫁さんに食わしてもろてんのや」自嘲気味に笑った顔も忘れません。
酒を飲んだらあかんのはわかってる・・・・・
あとの言葉が続きませんでしたが、言わんとしていることは理解できました。
そんな彼のことを最近思うことがあります。
忙しいのは事実ですが、それを会いに行けない理由にしたくない。
行けないのではなく行かない自分、でも行きたいと思っている。
なら行かなきゃ・・・・・
仕事で高いところから転落して下半身が思うように動かず、
仕事に就けなくなって20年くらいになるのでしょうか。
高校時代はずっと同じクラスでしたし、試験の時には
通路を挟んで隣でした。
「おい、伊藤見せてくれ」もう時効ですので・・・・・。
中間、期末の試験になると、いつも隣から彼がこうささやきます。
答案用紙を持ち上げて教官が離れた頃合いを見計らい
それを斜めにして彼に見えるようにします。
「アカン、光ってる」どうやら光線の具合で光って見えない
こともあったようです。
こちらは手を動かして角度を変えながら目は教官の動きと
視線を追っていました。
そのおかげとは言いませんが彼も卒業し、家業を継ぎました。
びわ湖に面した砂浜に作業所があり景色のいいところでした。
1度何人かで夜釣りにその作業所に行ったことがありますが、
周囲は建物も何もない真っ暗なところで、波の音だけが
聞こえる貸し切りの砂浜でした。
そこから見た星空のきれいだったこと、ずっと見ている私の横で
彼は何は珍しい、そんな顔をしていました。
なにも釣れなかったと記憶していますが、星空だけで満足でした。
車が好きでしたので毎週土曜日になると男3人ほどで、京都まで
ドライブに行き、帰りは私の家に寄るのが恒例でした。
来るとその日に京都で見かけた女の子の話をしたり、街の様子を
報告してくれ、男ばかりで「傷だらけの天使」「ウィークエンダー」を
見て盛り上がっていました。
番組名でイメージできる人はおそらく前期高齢者前後から上の
年齢でしょう・・・・・。日付が変わるまでに私の所に来ていたことになりますから、考えれば
可愛いものです。
その後は雑談をしながら雑魚寝です。
正月とお盆は、お酒が入りました、彼の家も含め友だちの家を
会場にして朝まで飲みながら麻雀、いきなり麻雀には
なりませんが、話が一段落すると誰かが「さぁ・・・」これが合図でした。
麻雀を知らない彼は、「また麻雀け、もっとしゃべろけ」、これが
いつものセリフです。
それでも、彼は誰かの後ろで知らない麻雀を見ながら、誰に
話しかけるでもなく朝まで声を発していました。
20歳の時に2台の車で5人が九州まで出かけた時も、彼は一緒
でした、屈託のない笑顔「えへへ」が彼のトレードマークで
本当に気のいい人間です。
それが転落事故があってからは、動けない自分が腹立たしかったのか
自暴自棄になりアル中になっていると聞いて、会いに行ったことが
あります。
「嫁さんに食わしてもろてんのや」自嘲気味に笑った顔も忘れません。
酒を飲んだらあかんのはわかってる・・・・・
あとの言葉が続きませんでしたが、言わんとしていることは理解できました。
そんな彼のことを最近思うことがあります。
忙しいのは事実ですが、それを会いに行けない理由にしたくない。
行けないのではなく行かない自分、でも行きたいと思っている。
なら行かなきゃ・・・・・
Posted by いとう茂 at 14:32│Comments(0)