2021年03月22日

思い出し遍路71

いよいよ結願の一つ前まで歩いてきました。
山門をくぐると四角い広場のような境内の中央に本堂と大師堂が
あり、左手が駐車場になっています。
左手手前が売店と納経所だったと思います。
境内にはお参りの人がちらほら、手を洗い口をすすいで
線香とろうそくを上げて本堂に向かいます。
納め札を入れて賽銭と鐘を鳴らす、ここまで歩いてきて
こうした動作が自然にできている自分がいました。

般若心経も様になり隣に人がいると声が小さくなっていた
最初のころとは大違い、もう一つで打ち終わる・・・・・。
そう思うと寂しさがこみ上げてきます。
もっとゆっくり回ればよかった・・・・・なんで歩いてるんやろ、
同じ人間の思考とは思えない極端な感想はありますが、
物足りなさというのか・・・・・こんな簡単でいいのか・・・・・。
苦しかった時間は消えていました。
焼山寺で軽い脱水症状になり、もう歩きたくないと強く
思った気持も、いつの間にか楽しく懐かしい思い出に変わって
いるから不思議です。

早く88番にお参りしたい気持ちとずっと残して置きたい気持ち、
そんな気持ちが交錯していました。
ともあれ、ここまでの道のりは決して短いものではありません、
まだ結願はしていませんが、小さな達成感がありました。
今回はここまでで大津に帰ります、88番へのルートは山越えと車道を
歩くものがありますが、この時点ではまだ決めていませんでした。
琴電に揺られながらいろんなことが頭に浮かんできましたが、
それも懐かしい思い出です。
歩いた人にしか理解できない達成感、手ごたえなのでしょうか。
次回はいよいよ結願の思い出です。
思い出し遍路71

Posted by いとう茂 at 16:02│Comments(0)
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