2021年08月23日

みんなちがってみんないい

ひきこもりの原因は様々だと言われていますが、えこーで
相談を受けている人の子どもがひきこもっている原因は、
いじめと何らかの障害が主なものです。
何らかの障害、医者ではありませんので詳しいことはわかりませんし、
私がそう感じているだけで障害がないのかもしれません。
えこステの家族会で6月から4回シリーズで発達障害の
勉強会をしています。
講師を招いての勉強会ではなく自分たちで自主的に学ぶ
勉強会で、えこーのスタッフが作った資料を一人ずつ
順番に読んでいきます。
その後、そのページの説明をして質疑応答、
この繰り返しで進めています。
勉強会の感想では、自分の子どもに当てはまる、
と共感する相談者がほとんどです。
相談者の中には、発達障害の認定を受けて障害者年金の
受給が決まった相談者が複数人います。

結果が出てよかったのですが、そこまでの道のりは
平たんでも短くもありませんでした。
まず親が発達障害ということを受け入れられない、
ここで長い時間がかかります、次は当事者が同様に
受け入れる、これにも長い時間がかかります。
その次の段階が心療内科の受診です、
心療内科の門を叩くまでに時間を要しますし、
診断が下って年金の手続きまで、またまた時間がかかります。
この手続きを苦労して親がしたケースもあれば社労士に
依頼して代行してもらったケースもありますが、
年金の受給が決まったこともさることながら、
今まで苦しんできた根っこが分かり、安心したという
意見が結論です。
ただ、発達障害の「障害」という言葉だけは
受け入れるのに抵抗がある、これが親の総意です。
障害に代わる言葉はないのかと口々に話します。

何らかの発達障害と診断されて年金の受給も
決定したからと言って、問題解決にはなりません。
週に5日の就労が難しく、受け皿になる就労口が見つけにくい、
この先は支援機関と相談しながら、当事者のペースで
働いて社会参加を考えていくしかありません。

ひきこもりを脱してバリバリ働いている・・・・、
そうしたことにはならない厳しい現実がありますが、
それでも家を出て週に2日3時間ほど仕事に行っている、
これだけのことですがそれが当事者のやりがいであり
親の安心でもあります。
それが、この家族の社会参加、自立です、
世間ではそんなことでは甘いという評価を受ける
かもしれませんが、このことを喜んで見守れる
社会の到来が本来の姿だと思っています。

みんなちがってみんないい。

Posted by いとう茂 at 15:51│Comments(0)
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