2021年09月16日

発達障害・・・・・②

前回にえこーの面談者の発達障害について
アップしました。
親も子も発達障害を受け入れて心療内科に通い、障害年金の
支給が確定しました。
面談者の中には、自分たちも子どもに心療内科に通わせたい、
そう思っている人もいます。
それらの人が、口々に言うのが「発達障害という言葉がねぇ」
「何か、障害という言葉に抵抗があって・・・・」ということです。
障害と言えば知的障害、身体障害をイメージしてしまうそうで、
学生時代は普通かそれ以上の成績だった我が子に障害と
言う言葉がマッチしない、その受け入れにも時間がかかったと
話してくれました。

今年は東京でオリンピックに続いてパラリンピックも開催され、
障害者に対する理解も進んだというアンケートもあるようですが、
それが我が子と言うと・・・・・・、総論賛成各論・・・・・。
この前から、糸賀一雄さんの語録をアップしていますが、これは
自分に向けての啓発でもあります。
小学生の頃から、知的、身体障害者は普通クラスではなく特別
クラスで別に授業を受けていましたし、親を含めて地域の人たちも
かわいそうに、気の毒に・・・・・そんな憐みの言葉をかけていました。
面談者も私もそうした中で育ち、親や地域の人からそうした言葉を
聞いて大きくなっています。
偏見や差別まではいかなくても、区別はあったと思いますし、
子どもとは言え障害者に対して心無い言葉を発した経験のある人も
少数ではないように思います。

そうした人たちと同列で障害者としてくくられることが許容できない。
その気持ちを少しでも和らげるために糸賀さんの言葉を紹介しました。
「この子らを世の光に」主役はここにいる障害者である、「この子らに
世の光を」健常者に当たる光を分けて欲しいと言っているのでは
ありません。
自らの子どもを通して障害者の理解が進めば・・・・・。
と、自分の心の中を覗いて無意識に分け隔てをしてこなかったか、
障害者も一人の人間として人権・人格の尊重をしてきたか・・・・・・。
もう少し糸賀一雄さんの語録を紹介するつもりですし、そうした語録に啓発
されなければ目覚めない人間がまだまだ多くいるという現実。
生誕100年を超えた糸賀さんはあの世からどんな風に、今の日本の福祉を
見ているのだろう・・・・・。

Posted by いとう茂 at 13:08│Comments(0)
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