2022年02月10日

子の心親知らず 親の心子知らずvol 2

2月から二つの広報物の発行に向けての作業をはじめています。
一つは広報紙のハートレター7号、1年に3回の発行予定の新年度号です。
3回と安心していてもすぐに締め切りが近づいてきて、いつもバタバタと
時間に追われているのが現状ですので、少し余裕を持って編集しようと
話し合い、2月からのスタートになりました。
もう一つは、昨年度は共同募金赤い羽根チャレンジ事業の助成金を
活用して制作した冊子です。
えこーでの面談は親子一緒の場合もありますが、ほとんどが親だけの相談です。
子どもが考えていることを親が話しますが、それは親の欲目の話も
あれば悲観した話もあり、事実ではないことの方が多いと感じています。
ひきこもり・不登校の家庭では親子で十分な会話ができているかと言うと、
そうではないことの方が多く、親の話は推論のケースがほとんどです。
そこで、昨年度は子と親が考えていることを手紙に書いてもらって
冊子にしょうと考えて、この企画が始まりました。

1年目は助成金がありましたが2年目以降はえこーの自腹で・・・
と言っても賛助会員の浄財ですが・・・継続を決めて8月頃からえこーの
相談者はもとより、民間の支援団体と公的な支援団体にお願いしてきました。
締め切りは1月31日と長めにとってありますが、ひきこもりの当事者にとっては、
手紙を書くことがかなり苦しいことだろうと考えてのことです。
事実、返信があったのは昨年の12月に入ってからで、
1月に寄せられたものがほとんどでした。
昨年度は1通の返信もなかった公的機関に、今年度もお願いするか議論して、
「一人でもいいからひきこもり・不登校の当事者や家族にお願いしてください」と
返信用の切手を貼った封筒と要項を入れて各支援機関に1通ずつ渡しましたが
・・・・予想通りでした。
それでも、10通まではいきませんが子と親から昨年と変わらない数の
返信をいただきました。
飾った文章の手紙は見当たりません、素直に自分の心の中にある思いが
綴られた手紙ばかりで「今年もいい冊子ができる」とスタッフ全員が感じています。

子と親を見開きのページに掲載してそれぞれが考えていることに向き合ってもらおう。
白紙のページは書くのが辛いから、その白紙の見えない文字を読み取ってもらおう。
えこーではそう考えています。
発行は新年度になってからになりそうですが、
広報紙と一緒に市民センターに配布して、ひきこもり・不登校に対して
市民の理解を求める啓発になればと考えています。

Posted by いとう茂 at 10:53│Comments(0)
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