2022年05月01日

8050 6090

8050はひきこもり問題でよく出てくる言葉です。
80代の親がひきこもっている50代の子どもの面倒を見なければいけない、
という意味です。
6090は聞きなれない言葉だと思います、
私が8050の問題を考えていて勝手に考えました。
60代の子どもが90代の親の介護や世話をする、まさに我が家のことです。
ひきこもりは親が子の面倒を見る、介護は子どもが親の面倒を見る。
人生100年時代を迎えて、これからは90代の親が子どもの面倒を見る
9060や70代の子どもが100歳近い親の介護をする70100時代が
来るのでしょうか。

さらに将来のことを考えると、初婚女性の多くが30歳を超えてから
第一子を産む時代になっていますので、親子の年齢差が30歳以上離れてきます。
そこに加えて少子化ですから、
夫婦で4人の親の介護とひきこもりの子どもの面倒を見るケースも出てきそうで、
この現実は夫婦が40代の中盤から3・40年続くことも考えられます。
こうなると社会の中で主戦力になる年代の働き手を失うことになり、
人口減少と相まって経済成長率の低迷も十分考えられると思いますし、
労働力不足が社会問題になるかもしれません。

家で介護ができないので介護施設か特養に入所させようと考える
家庭も多くあるでしょうが、団塊の世代の介護には施設もあるかも知れませんが、
その先は人口が確実に減少し、高齢者のボリュームも減ってきます。
そうなることが目に見えている時に、
新しく資本を入れて施設を建設する福祉事業所がどれだけあるのか、
要介護4でも入所待ち4・5年が普通になりそうで、
国をはじめ地方でも財政に占める福祉の予算はますます膨らんでいきそうです。
国民の負担も介護保険の支援金が30歳くらいまで引き下げられ、
若年層の負担も増加しそうですし、
高齢者の介護保険料も引き上げられることが予想されます。
一方、ひきこもりについては親子の年齢差が開いているために、
子どもが20代から50代後半の親は、
自分と子どもの老後のことを考えなくてはならず、
個人消費が減少することは予測できますし、
自分たちと子どもの貯えを考えなくてはいけませんので、
若い世代の男女の結婚離れや生まれて来る子どもが
ひきこもる心配をして、子どもを産まない夫婦が増加して、
さらに少子化が進展する可能性もあるように思います。
各政党が積極的に取り組もうとしないひきこもり問題ですが、
経済的、精神的に個々の家庭で支えられなくなる前に、
しっかりした制度の設立を望みます。
こうした私の予想が大外れなら・・・嬉しいのですが・・・。

Posted by いとう茂 at 15:22│Comments(0)
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